怪談師でありながら、どこか人情深い。一見怪しげなのに、何故か人が近づいて来る…そんな魅力ある怪談師、鶴泉南雲シリーズ。今作も、じっくり世界観を味わえますよ!ホラーっぽいお話なのに、必ず家族愛や人としての心の揺れが語られている気がします。悲しみにふれながら、前を向かせるお話の展開は、今までにないホラーと言えるのではないでしょうか。今作から登場する市川と聖は、また出会いがありそうな予感でワクワクするような終わり方です。まだまだ鶴泉南雲シリーズ、続いてほしい!