序章から文面として降り注ぐ二十日鼠の雨が読者に底知れない怖さを与えてきます。
ナゼ? どうして? 不可解極まる怪奇現象。
謎が謎を呼び、怪奇現象の犠牲者が一人また一人と増えていく、主人公の占い師、友野は果たしてこの恐怖の根源を見つけ出すことが出来るのか。
ホラーとミステリーを両立させた見ごたえのある中編作品、重苦しい雰囲気が漂う中でもスラスラと読み進めることができ、真相に至るまでの過程がこれまた素晴らしい。
短い時間で読み終えるので、気軽に読みたい方におススメです。
読了後……ぼとりぼとりぼとり、この字を見るだけで悍ましい光景が脳裏をかすめます、是非ともこの感覚を体験してもらいたいです。