一人の魔法少女に起きた、悲劇の物語。
孤独な少女・木原茉桜は、猫のルイーズにより魔法少女となる。
魔法の力で奇跡を起こしていくが、時が過ぎると同時に居場所を失ってゆき……やがて彼女は、ある真実を知ることとなる。
魔法少女悲劇としては王道ですが、だからこそ安心して堪能できる内容です。
この物語が特に美しいのは、「色」を使った表現でしょう。
ある時は、鮮やかな色に。ある時は、絶望的な灰色に。
その描写が主人公の心情を効果的に表現し、物語に視覚的な美しさを与えています。
闇の中にも、美しさがある物語。
その悲劇――是非、見届けてみてください!