「練習曲」を含む小説

　卒業式間近のピアノ室で、私は憧れの先輩とピアノを弾いていた。『革命のエチュード』を得意とする先輩は美しくて、とてもピアノが上手で、私なんかとは釣り合わない素晴らしい人だった。で…

夏のある日の昼下がり、喫茶探偵『四季』に関係者五人が集合していた。 いつものように他愛のない会話が交わされる中で、ある計画が立てられる。 問題児たちは、どのようなハーモニーを奏で…

ある日の昼下がり、「喫茶探偵物『四季』」を窺う者が現れた。 問題児たちは、それぞれがそれぞれの方法で接触を試みる。 窺う者とは何者なのか。 目的はなんなのか。 そして物語は、意外…

とある街の片隅に、その店はあった。 店の看板を目にした者は、みな一様に小首を傾げるといわれている。 店の名前は、「喫茶探偵『四季』」。 その店は、探偵事務所と軽喫茶店というふたつ…

あの日、どうして、青年は撃たれなければならなかったのか。 あの日、どうして、兵士は引き金を引いたのか。 あの日、あの時、青年はどんな曲を弾いていたのだろうか。 ある青年への追憶。

かつて、私は恋をしていた。 学生時代の淡い想いを胸に秘め、 思い出をなぞるような二人の短編連作。 ※2014.12.09発行　無配作品（サイト掲載作） ※メインは異性愛ですが、…

拙作「蒼月の交響曲」に登場したキャラクター達の織り成す外伝短編集。 本編では語られなかった本編前、或いは本編後の彼ら彼女らの物語が語られます。 各編の長さはキャラによってまちまち…

ピアノ発表会のリハーサルに訪れた寺西は、友人で出演者の梶川が来ておらず連絡も取れないことを知らされる。 カクヨム3周年記念選手権 KAC6 『最後の3分間』参加作品。 *補…

【編集中】 自主企画参加用作品です。参加方法を忘れちゃうので、コピペさせてもらってます。 1. 持っているCD三曲Youtubeから二曲 マニアックな曲一曲 合計六曲の感想や思…

　愛と憎しみは対極にあるのだろうか。それとも、同一線上、あるいは同じ点の上かもしれない。何をもって愛と呼ぶのか。男は、霧に包まれて模索する。 　ショパンのピアノ曲「練習曲作品10…

新人教師として、懐かしい母校に赴任して来た杏子。 目の当たりにしたのは、かつて在籍していた吹奏楽部の現状だった。 部員数激減で廃部寸前の吹奏楽部・・・ 副顧問を任された杏子は、自…