このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(277文字)
彼女は、ピアニスト。しかし、ピアニスト、と言っても、ほとんど、ピアニストとしての仕事は、こなかった。ピアニストとしての才能には恵まれなかったのだ。かわりに、舞台演出の才能には恵まれた。音楽コンサートの「舞台演出家」として、世界的に有名になるほど……。それでも、彼女は、ピアノを愛していた。ピアニストでありたかった。そんな彼女のピアノに耳を澄ます者は……。三千文字ちょっとのショートですが、濃い物語です。彼女の残した言葉に、感動しますよ。
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