「短編/純文学」を含む小説

女は母親を待っているという。

　雨上がりの冬空の下、男はかつての夢を友に語る。 　男は問う。それは何に対してか。自分か、あるはずだった未来か。 　煮え切らない想いに、最後の火を……。 　いつかこれを元に長…

꧁ 『刺鳥刺』v×s『金朱の鷺』の奇恋譚 ꧂ 江戸時代中期、享保四年(1719)。 八代将軍 : 徳川吉宗の享保の改革により、生類憐みの令で絶えていた『鷹狩り』が蘇った、…

交通事故でお父さんが逮捕され、離れ離れになった「僕」。お父さんとの再会を果たすため、試行錯誤する中で辿り着いた、たった一つの「お父さんと会う方法」とは――。 ひんやりとした読後…

直接的ではありませんが性的描写がかなり多いので、注意して下さい。 ガールズバーで出会った女に誘われた童貞、相田。 だが、相田にはとある秘密があり射精どころか、勃起すら出来なかった…

　文庫本、単行本、雑誌、漫画、絵本。この世のあらゆる本と呼ばれる者たちが自らの意志を持って反乱を起こしたのです。 　最初は些細なことから始まりました。 　とある古本屋の店主か…

僕は小学生だけど、これでも立派な受験生。 放課後、塾のない日は図書館に通って自習するほどには真面目な子ども……だった。真面目なのはいまも変わらない。でも、去年の秋に謎の男と出会っ…

一人の男の物語。男は山を登り、とある場所を目指していた。手にした古ぼけた地図。まるで、お伽話に出てくる宝の地図のように、その地図にはある場所までの道程と目的地が記されていた。 そ…

仙人は霞さえ食べれば生きられる。その性質を活かして、芸術家支援のために仙人制度が設けられた。これは仙人試験に合格し、どこまでも仙人として生きた、あるひとりの仙人の物語。

僕は小さい頃、家で熱帯魚を飼っていた。 それらはまるで、水中をひらひらと踊る妖精のようだった。

ひとは誰しも「切符」を持って生まれてくる。 それは、いわゆる「神様の切符」。 3人の少年が19世紀の某国を舞台に懸命に生きていくお話です。 これを見ている「きみ」へ。 全ての人が…

大阪市内、キタと呼ばれる大都会のすぐそばに、古くからの風情を残す遠雷町はひっそりと存在する。その一角に、一軒の文具店がある。名は「いわし文具店」。 そこには様々な客が訪れる。モ…

正月早々サイアクな思いをした「僕」に、さらなる不幸が降りかかる。でも、それは決して悪いものじゃない。だって、僕は不毛な十代を乗り越えたのだから。

赤の女王に首をはねられる……前に夢から醒めて良かった。 絶妙なタイミングで起こされた。あれは僥倖だった、とアリスは思う。 起こしてくれた姉ちゃんに感謝だ。 ちなみに「僥倖」とは、…

『万　華　鏡　の　中　に　い　る』 （キャッチコピーをご確認下さい/乱暴な表現もあります）

町の片隅にある小さな料理店に悩みを抱えた人がやって来る。 振舞われた料理は客の心に届くのか。

心が折れてしまった「彼」が、春を取り戻す話。 某アルファポリスの某ライト文芸賞に投げこんだやつ。 ＜あらすじ＞ 絵を描く夢を諦め、平凡な社会人生活を送る主人公。 ストレスに耐え…

北海道札幌発行不定期フリーペーパー“終わったはなし”の作者のエッセイ