「白拍子」を含む小説

伊賀出身の白拍子の祭は、相模の国府で阿育王丸という少年に会う。東国数万騎の主の嫡男として元服した彼は、護名影平と名のり、父の私君と対立していく。陰謀と合戦、葛藤のはてに、祭は影平…

ある所に、成和国という国があった。 その国の王の実弟である遮那王には恋人の女性がいたが。名を夢乃、白拍子と呼ばれる遊女だった。 けれど、ある時に遮那王は兄王に叛意ありと見なされ、…

　平安時代の昔、あの絶大な権力者だった平清盛に囲われた白拍子がいました。名は祇王。白拍子とは今で云えば芸能人となるでしょうか。いまの芸能人たちはステータスシンボルであり、万人の憧…

草薙の剣に潜む“異常”。神器が揃うとき、未来に災いが訪れる――。 義経は静御前と“神婚”の契約を交わすことで、未完成の才を完成へと導かれる。 しかし、完成とは即ち終焉でもあった…

義経とは誰だったのか。 静御前とは何者だったのか。 かつて白拍子として生きた少女・牛若は、京の都に残り、影の義経として情報を操っていた。 一方、「義経」を名乗り、鎌倉に立ったの…

　よすがは、恥じらいながら、顔は横を向いたままおずおずと手をさしだした。 　九条様は、目にもとまらぬほど素早く再び距離を詰め、がばっと、両手でその手をつかんだ。 　弁慶様は、いた…

我々が住む日本から遥か西に位置する欧州の国ギリシア。 今から三二〇〇年前。その地に強大な勢力を築き上げていたミュケナイ王国の姫イピゲネイアは、ある日いきなり父に呼び出される。 …

平安時代。 鶯(うぐいす)は斎王(さいおう)に仕える白拍子(しらびょうし)だったが、鬼に追われて京の都に逃げてきた。 鬼に襲われたところを謎の陰陽師・黒緋(くろあけ)に助けられる…

源義経黄金伝説■一二世紀日本の三都市（京都、鎌倉、平泉）の物語。平家が滅亡し鎌倉幕府成立、奈良東大寺大仏再建の黄金を求め西行が東北平泉へ。源義経は平泉にて鎌倉を攻めようと この小…

スイとユウは幼馴染。 祭りの日。 対の2人は白拍子の舞を舞う。 白い直垂《ひたたれ》、水干《すいかん》に烏帽子《えぼし》、白鞘巻の刀をさして、袖繰りの赤い緒がひらりと翻《ひるがえ…

長く続いた安寧な治世が乱れ、帝都・平安京にも魔物たちが姿を現し始めた時代。 とある田舎の村で小さな男の子が産声を上げた。体長は一寸（3㎝）あまりの小兵だが、身にまとった不思議な宝…

建久八年（1197年）の鎌倉では、こんな噂がまことしやかに囁かれていた。 曰く、「夜半の鶴岡八幡宮に、静御前の亡霊が現れる」と。 人々が夜半の外出を控える中、月明かりの下、八幡…

謀反人、義経の愛人として鎌倉に連行された静御前。彼女が産んだ息子は取り上げられ、命を奪われた。 頼朝の想いを拒んだ静は、力蔵を長とする傀儡子の一団に預けられる。一種の制裁だった…

「私のために――刀を打ってもらえませんか？」 時は元禄。江戸の町に突如現れた白拍子の少女、まつり。彼女は鍛冶屋の興江に刀を打ってもらおうとする。しかし興江は刀を打たない理由があっ…

　新年――久しぶりに帰省した実家で私は扇子を握らされる。 「神様がお前の舞をご所望だ。」 　辞めた筈の舞。 　着たくなかった白拍子の衣。 　対峙したくなかった奴。 　逃げた…

【あらすじ】 平安時代末期、平清盛が栄華を誇った時代。 鏡乃という娘は、どうしても『舞い』を学びたいあまりに、大胆にも当時人気の白拍子・妓王に弟子入りを乞いに出向く。しかし、妓王…

主人公の高校２年生・宮元駿馬は、同級生の柴崎に誘われて夏休みに非公開のビーチ・リゾートにモニターとして参加する事になった。柴崎の兄が開発責任者であり、そこで招待されたのだった。 …

白拍子のような恰好をした少女と青年が出会う時、青年が自らの傷跡を見つめることとなる。 pixiv小説にも書いています。