「怪談・怪異譚」を含む小説

「この世に霊は存在します」 時の首相が実演と共にそう発表した日から、世界は変わった。 “霊に対する防護法”が国の評議会で採択され、霊災対策は国家事業へと拡大。 各地に霊関連…

男子大学生の城島九里香（きじまくりか）は、幼少の経験や毎夜届く無言電話によって重度の不眠症を患っていた。 ある日、不可思議な夢と共に無言電話の正体を知った九里香。同時に、彼の自宅…

歪んだ現実の狭間に佇む、“恐怪堂”という古びた書店。 扉を開いたその瞬間から、あなたの影に“それ”は忍び寄る。 都市伝説、呪い、怪異、消えた人々―― 語られる物語はすべて、誰か…

不思議な現象は突然起こって去っていく。動画や写真で記録に残そうとしても、なかなか上手くいかないものなのです。真夏の食卓で見た正体不明の【ナニカ】。

地域のスーパーマーケット・図書館・観光地。怪異は意外と近くにいるのかもしれません。眠れぬ夜の枕元にそっと、香炉がわりにどうぞ。

何に引き寄せられたのか、父が神社で拾ってきた石。暗闇の中で光って見えたその石の正体とは？あなたならどう考察しますか？

行方不明が続いた岬の保養所に、音を集める仕事人が一晩だけ機材を据える。鎖のきしみ、階段の拍、井戸のような沈み再生のたび現実のほうが歪み、港の赤灯は一拍遅れて点滅しはじめる。扉は動…

川辺で視線を感じた日から、私の中に何かが入り込んだ。 きゅうりの味。水の冷たさ。そして、尻への執着。 静かに、彼は“人間ではない何か”へと変わっていく。 そして、人間でなくなっ…

伝えるたびに、現実だったはずの出来事が、 少しずつ「作り話」に変わっていくような気がした。 わかってもらえなくて当然だと思っても、 それでも、あの夜は確かにこの手の中にあった。…

家を新築した友人の家に遊びに行ったら、とてもエコな冷房設備があったというお話です 二十年以上前にとある業界誌で800字短編の公募があり、そこへ応募して没になった作品の供養です 原…

都会の古い美術館の地下に眠る一枚の肖像画。白いワンピースを纏い、悲しげに微笑む黒髪の少女。伝説によれば、この絵を見た者は、夜ごと夢の中で「永遠の美」への誘いを受けるという...。…

高級ブランドに身を包んだ美しい女性・明美が管理する「薔薇神社」。この神社には、強い欲望を持つ者たちが引き寄せられていく。 特殊詐欺で2億円を稼いだ男が訪れたとき、神社の異変が始ま…

『怪異と異端の街』九屯市で繰り広げられた、「ずぶぬれさん」にまつわる彼女たちの運命をなぞるお話。 中学入学から一カ月もたたない時期に、親の都合で遠い町へ引っ越す羽目になった篠崎あ…

職業柄、色々な業種の親方や責任者に会います。 その方々から、「こんな話あってさ」とか「これって何だと思う？」とか 解明まで行かなくても、皆さん『聞いてくれ』と願うので、 こちらも…

帰宅途中、誰かの足音がずっとついてくる。とっさに妖怪『べとべとさん』ではないかと対処するも、全く解決しない。そしてそのまま家の中まで入り込んでしまう。 色々とその正体について考…

　小町寺　移（こちょうじ　うつる）は大学二年生の夏休みを迎えていた。 　何てことの無いいつもの日常。バイト、友人との交流、家族団欒、バイト、友人との交流、家族との団欒……代わり映…

　奇っ怪、怪談、曰く付き。そんな事象を解決する為の道具をお貸しする。それが万屋弥上。 　ご相談だけでも快く受け付けます。曰く付きの品は引き取り可。 　ぐうたら店主の代理にて、いさ…

日本のどこかに「尾仁江」という土地があるのを知っていますか？ そこはずうっと昔から陰陽師の一族が治めている土地で、幽霊や、お化けや、妖怪や、その他不思議なものたちが、今も生き残っ…