恐怪奇譚
炯~kay
プロローグ:ようこそ恐怪堂へ
――ふふ、ようこそ“
ええ、よく来てくださいました
……え?
偶然通りかかった?
面白そうな名前だから入った?
ふふ、それは違いますよ
あなたが来たのではない、あなたは
さぁ、遠慮は要りません
この店に足を踏み入れた時から、貴方の恐怖はすでに――
ワタシのモノ
都市伝説
怪談
怪異
呪い、祟り、消えた誰かと、見えてはならぬ“何か”
この棚に並ぶ本は、ただの作り話ではありません
――
誰かが遭い、誰かが失い、誰かが命を落とした
その記録と痕跡
冷気が
歪み
やがて……貴方の「現実」は
わかりますか?
恐怖は空想ではない
恐怖は
ふふふふ……
貴方のその微かな震え、脳裏に浮かぶ“もしや”の妄想
それこそが私の最上の
悲鳴、絶叫、後悔、懺悔
そのすべてが、ワタシの舌を満たしてくれるのですよ
さぁ、語りませう
極上の恐怖を!!
逃げても無駄ですよ?
もう、貴方の影にソレは
貴方の耳元でソレは
貴方の夢に指を
……気づかないフリをしてもいい
ですが、いずれ必ず気づくことでしょう
見たものは決して戻れない
読んだものは逃がさない
恐怖は貴方を愛している
さぁ、さぁ、……語りませう
今宵もまた、新たなる恐怪の物語を!
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