「怨」を含む小説

私の生家のある集落からほど近い■■沢。東北地方の盆踊り歌、ナニャドヤラ。蔵で発見された怨搦迦遺供禰と書かれた木札。本作品は杉沢村に関する文章群となっております。 ※本作品はフィク…

その夜、老婆と守衛が村役場で怪死した。老婆は乳歯を吐きつつ脳内から湧き出た子供の手によって後頭部を蟹の甲羅のごとく割られて。守衛は若い女の肉片にその胸を突き破られて。 怪異、妖…

最寄りのブック&カフェで小説投稿サイト『モジパラ』を開く楠田澪は、その最中に何者かの禍々しい視線を感じた。 同時に目に不調を感じ強い不安感を覚えたとき、一人の男に呼び止められる。…

現代に異能が溢れ始めて早数年。そんな日本のド田舎に住む青年、四葉貴明にはある野望があった。都会暮らしがしたい！である。だがこの青年、父親があまりにも訳ありだった！ そんな主人公…

忌まわしいとされる【魔眼】を持った王子として、王や兄姉から疎まれ、民衆に嘲笑われながら１７歳で処刑された僕。 だけど僕は強い憎しみを胸に、敵国ヴァールハイト帝国の英雄【黒騎士】ク…

　『ミルナの怪』＝2022年に某匿名掲示板の「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない？」というスレッドに投稿された話——いわゆる洒落怖。 　『ユウナの呪』＝怪談作家兼オカルト…

突如魔人へと覚醒してしまった主人公、小野芋子（おののいもこ） 憑依した悪魔に飲み込まれないよう人間の怨憎を集めなければならなくなった。 その手段は『殺人』 戸惑い、踏み切れない芋…

邪祓師の卜部と助手のかなめ。 二人が待つ心霊解決センターには他所で匙が投げられた難解で陰湿な依頼が舞い込んでくる。 ある日、事務所に袴田という一人の男が尋ねてきた。 袴田は旧…

　辿り着いたところは冥界。そこで転生の女神に暖かく迎えられ……。いいや、そんなことはなかった。なぜなら転生の女神は、仕事がキライだったからだ。私は閉店間際の喜ばれない客。そればか…

家電販売会社に勤める営業職の「明松朱弘《かがり あけひろ》」は「熱遁」を操る異能忍者。 しかし「浄忍」の力をまともに扱えるのは女だけ。その火力は絶望的に貧弱だった。 失意の朱弘…

新学期、霊感の強い吉祥寺高校一年生の青葉時雨（しぐれ）は、同じクラスの星川帆夏（ほのか）とオカルト研究部、通称オカ研に入部した。他に、三年生の蓮沼（はすぬま）武尊部長、二年生の大…

　新たに見つかった電波帯を使い、これまで不確かな存在だった霊体を視覚化しコンタクトに成功。 　この電波帯をＥＧ帯と呼び、霊体を自在に操る者たちをＥＧ使いと呼んだ。 　大阪で起こ…

境界線で隔てられた"白の世界"と"黒の世界"。 白の世界に生きる者達が抱えた負の感情は、黒の世界で新たに生を受ける。生まれた命はやがて"鏡像"と呼ばれた。 白の世界の者達は、…

怪異は消える。 語られなければ、死ぬからだ。 だから都市伝説たちは、今日もノルマをこなす。 恐怖を集め、伝承を維持し、絶滅を避けるために。 幽霊社員・怨陽師霊子と、 丁寧すぎ…

『廉井徳夫君を探しています』で探偵役を務めた、神戸日日新聞社会部事件記者五十嵐慎哉シリーズ第二弾です。 ある日五十嵐記者に届いた、無期懲役犯からの手紙。 その手紙がやがて事件の背…

【予告編】 過去を棄てた賞金稼ぎ、ジャック。「目標は？」 電脳網を渡る擬似人格、〝キャス〟。『いま現れたわ』 植民惑星の片隅で。『連邦資源省から資源備蓄指標が……』 狩人の常…

長編「怨羅じゃ！—鬼火桃源郷—」を書くにあたって調べたことなどを書き連ねたエッセイ。主に古代吉備と大和朝廷、ちょこっと朝鮮半島情勢など。

【日本ファンタジーノベル大賞一次通過作品】時は古代。いつの頃からか、鬼火の里には鬼の一族・怨羅が棲み着いた。人々は、作物を奪い生贄を差し出させる鬼の横暴に苦しんでいた。だがある時…

　普通の女子高生『朽名結衣』、彼女が子供のころに拾ったくまのぬいぐるみ、『しおん』　 　しかし、しおんはただのぬいぐるみではなく、独りでに動き出したのだ！ 　自分を拾ってくれた結…