「彫り」を含む小説

10歳のある日、俺は公園で一人の少女と出会った。雨の中、一人で啜り泣く声。 彼女は顔面全てを包帯でぐるぐる巻きにしており、人に見せられないほどの顔の病気とのことだった。 俺は包…

左目を常に前髪で隠すおにぎり屋の店主・白熊丁治と、おにぎり屋の常連客だった男子高校生・海豹丙吾が、仲良くなっていく話。 ◆◆◆ 白熊丁治《しろくま ちょうじ》23 　おにぎり…

お父様もお母様も、お兄様だって私のことを｢可愛い」｢なんて綺麗なんだろう｣って言うの。 でもね、ある日、鏡に映った自分を見て思ったのよ。 「え、何なの、この丸々と太った豚さん⋯…

飛鳥時代。用明天皇の皇子として生まれた厩戸は、後の世に聖徳太子と称された。 戦の気配が近づく夏に。日が大海原へと漕ぎ出す朝に。 厩戸の周りには、いつも個性と才能溢れる側近たちが…

※災害、暴力、流血、事件の描写があります。 万物の五行が乱れ、災害や謎の動物の出現で混乱する天球の日国。その国に宇宙船で不時着した島津兄弟達は、人々との出会いで世界を知っていく…

石工かつ彫刻家の男は美しい石に惚れ込み、踊り出す娘の像を彫った。彼らの末路についての話。

少女たち、女神像、深き森、そして狼をめぐる物語。 架空の世界を舞台に、木工彫刻を通じて少女たちが心と技を磨く。 2024/01/28セルフレイティング追加しました。念のため。 …

魔墨師として、呪われた刺青を人に刻み続ける男のダークファンタジー。 彼が何故人を彫り続けるのか。その先に待つ未来とは……。 フォローや感想、星等いただけると励みになります。よろ…

記憶を思い返す。死に損なった僕は、20年越しに故郷に帰るのだ。

女性の手も握ったことのない信心深い仏師が、美しき聖女に転生！？ とある出来事で亡くなってしまった鎌倉時代の仏師（仏像職人）。彼が目覚めるとなぜか異世界で美しき聖女オーロラになって…

舞台はロサンゼルス。 誰もが一攫千金を夢みて集まるこの街のきらびやかな光の影はそれだけ色濃く、闇そのものである。そんな街を懸命に生き抜く若者たちの恋愛、友情、そしてそんな彼らの儚…

常人には辿り着けぬ境地

明治の終わりから大正の初めまで牢で過ごした彫り師の男が、自分が背に大作を施した男を回想する話。 草森ゆきさんの死別ブロマンス企画に寄せます。 原稿以外してなかったのでリハビリに…

この世で唯一の呪力を持つ刺青の彫り師「闇屋」。彼の刺す針で彩られる様々な文様、柄、文字にはすべて呪の力が込められる。汚らしく、おぞましい生き物、およそ普通の人ならば肌に残そうとは…

「STORY」 「異形病」 それは、人間を瞬く間に人外的な特徴が出てしまう奇病だ。 異形病が蔓延している現在。発症者が差別などで 命を絶ってしまわぬように政府は、 カードキーに…

「※ネタバレ注意」 「キャラクター設定」 ①大滝　夜（おおたき　よる） ※メインヒロイン 14歳、中学二年生。 私立学園の中等部に通っている。 風変わりな話し方と独特の考…

　ネット社会の中で個人情報がネット上に溢れかえる現代。ハッキングや漏洩などにより、個人情報の保護が困難だと判断した政府が国民全員の手首にバーコードを彫り、バーコードのみで個人情報…

平凡な大学生の「私」を道端で呼び止めたのは、変な服を着てやけに彫りの深い顔立ちの不審者。 警察か病院で迷っていると男のペンダントが発光し、人生初のテレポートを経験することに！ 貴…

ネパール出張、アラサーの私は疲れていた。 ハイエースが走る道はでこぼこすぎて、天井に頭をぶつけそうな程に身体が跳ねる。 ネパール政府の彫り深おっちゃん（砂漠の商人顔）が、私に言っ…

僕こと、「春本 樹」は日本から派遣された南極探査員。 オーストラリアと南極を行き来する生活を送っていた。そう、『あの日』までは。 いつものように南極の基地で環境調査をしていると…