「宙ぶらりん」を含む小説

バスケを捨てた男が、バスケに縋る少女たちを導く時、これは誰のための成長物語になるのか？ ​――主人公、中谷亮多。それとも、ヒロイン達？ ​高校で限界を知り、コートから逃げ出した亮…

思わぬきっかけで病気が発覚！ 家族歴がない、孤発性多発性嚢胞腎（ADPKD)になってしまった。 調べても自分に近い状態の人の情報が少なく、腎も肝嚢胞も超巨大ってわけでもない。腎機…

　集落が焼かれて現場に駆けつけた派遣部隊の青年、池緒渠《いけおこう》は今際のエルフの少年から『ヤシャ』というダイイングメッセージを受け取る。 　市の派遣部隊は必ずやこの卑劣な敵の…

柊木とうかと諸海円香は幼馴染で、恋人同士。次の誕生日で17歳を迎える、高校二年生。 10年以上前に出会った二人は中学1年生の秋から付き合い始めて、その関係は今も続いている。 卓越…

伊月葵は記憶喪失の青少年、眞白と出会ったことで生活は一変した。 大人の世界と子供の世界。 そのどちらにも属さない、宙ぶらりんの世界＿＿『青年街』。 研究所に目をつけられた葵は、眞…

ここは「ゆるふわ学校」。 国語も数学も体育も、すべてを担当するのは愛らしい動物の先生たち。 ナマケモノの音読は子守歌になり、ハムスターの数学は黒板に届かず、 ハリネズミはボールと…

40歳、独身、彼氏なし。 腐女子ライフをこじらせた私に、まさかの“運命の再会”が訪れるなんて――。 名古屋から上京して早二十年。 恋よりも推しが大事。仕事は堅実、でも人生はどこ…

中学二年生の深空涼花《みそらすずか》は、最近、なんだか毎日が「つまらない」。 恋バナばかりの教室、空気を読んで合わせるだけのグループ通話。大好きだったオカルト番組もつまらなく思う…

ある朝、世界は突然重力を失った。ミルクピッチャーが宙に浮き、電車は宙ぶらりん。これが始まりだった。次に時間が狂い、コーヒーが豆に戻り、因果は夢遊病者のように、結果が原因を先取りす…

　――天下人(てんかびと)。 　それは各時代の頂点に与えられる称号だ。 　アレクサンドロス大王、キリスト、源頼朝、ジャンヌ・ダルク、エリザベス1世、エイブラハム・リンカーン。紀…

人間の中にある内臓は、宙ぶらりんになって浮かんでいる。

　新築物件に引っ越した二十代半ばの男が発見してしまったのは、首吊り少女の幽霊だった。 　事故物件とは聞いていないが、見えてしまった幽霊が幻でなければ、このまま住むのは厳しい。 　…

　オレ達はまわりから‘‘障害者組’’って呼ばれてる。 　理由はそのまま、形式的に障害者の枠から外されたけど、世間一般的にはまだ障害者扱いされていたり、障害者じゃないけど理解されな…

ある日突然自宅から異世界で勇者として召還され、魔王を討伐した名護谷 守(なごや まもる)。彼は中学校を卒業して高校生になるまでの宙ぶらりんな時期に異世界に召還され、帰りたい一心に…

　幼稚園児の頃、遠足に備えて皆で「てるてる坊主」を作った。明日の空を晴らすため、一晩中吊るされた挙句、用が済めば捨てられてしまう。幼心ながら可哀想だと同情したのを思い出す。 「…

"平凡家庭育ち""スマホが友達""夢見がち"の三拍子揃った女子学生、想矢 未咲輝(そうやみさき)。 真夜中の学校の校舎の屋上でたった一人、細い腕で壊れたてのフェンスにしがみつきな…

浪人中に書いていた短編です。同級生の大半はもう大学生で、かといって高校生に戻れるわけでもなく、自分だけ宙ぶらりんのままこんな淡くて純粋な恋愛ももうできないんだなって思って書いてた…

高校生になった有馬希は、夏休みを利用して普段から構ってくれる仲のいい叔母の家に、一週間泊まりに行くことを決心する。 七歳の時、ほんの短い時間顔を合わせただけの、叔母の同居人への不…

一人で生きるか　二人で生きるか 決められない　宙ぶらりんな女

　一人暮らしを始めたばかりの青年、新里一樹（あらざと　いつき）は、いつまで続けて行けるかわからない、ぎりぎりで宙ぶらりんな生活を謳歌していた。 　志望校の美大に落ち、その反動で実…