腎臓と肝臓に丸いのがいっぱいあるぅ
みつなはるね
第1話 ある朝の激痛
2022年4月上旬。
激しい左の腰……背中と骨盤の間あたりの痛みを伴って38度を超える熱が出た。
風邪の自覚症状がなかったし、ここ数日膀胱炎の兆候を感じていたので膀胱炎かと思っていたが、経験したことのない背中の痛みが気になった。
もしかして……石?? この激痛って石?? 石生まれちゃう!?
この時はまだコロナ2類扱いの真っ只中。
発熱していると発熱外来にまわされるし、受診予約が必要だったので、受付開始と同時に病院に電話をした。
そこで風邪の症状がないこと、腹部の激痛と高熱であることを説明し、膀胱炎症状もあったので泌尿器科を受診したいと相談したところ、「9時に先生が来たら確認します」と言われ、その後発熱外来を経由せずに直接泌尿器科を受診させてもらった。
相方がぐっすり眠っている中、一人で車を運転して病院へ。
左折時や駐車時の後方確認で左を向く度に激痛が走る。
痛かった……
診察の後に血液検査と尿検査、CTを撮るように言われ、人生初CT。
仰向けに寝たのはいいけど、終わったあと起き上がれなくて、放射線技師さんの手を借りてなんとか起き上がった。
本当に痛かった。
診察室で受けた診断は
背中の激痛は尿路感染症からくる腎臓の炎症が原因で、その日は抗生剤の点滴をしてもらい、一週間分の薬をもらって帰宅した。
それから一週間後、症状の改善を確認するために受診した。
「炎症の数値は改善したのだけど……ご家族に腎臓が悪い人いる?」
「いえ……心あたりはないです」
「腎臓と肝臓に
そう言われてモニターに映る自分の輪切り画像を見る。
「これが肝臓。これが腎臓……」と説明されてモニターを見ると、確かに大小様々な大きさの丸いのが、肝臓と腎臓に無数にあった。
ちょっと気持ち悪い。
「今すぐ命に関わる病気じゃないけど一度、腎臓内科の先生に診てもらったほうがいいね。紹介状を書きます。どこの病院がいい?」
どこの病院といわれても……心当たりは数年前に咬傷の治療で入院した医療センターぐらいだし、自宅から近いのでそこをお願いした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます