「因習 伝承」を含む小説

本文にもあらすじがあります。 「私はマーガレット」、この話より約300年前のお話。後のマーガレットがマーガレットになる前、それは彼岸花を顔にびっしりと植えていた。 ヒガンバナと…

奇妙な造りの家が並ぶ集落を訪れた大学生の主人公とその友人の作田は中を見て回っている最中に一人の怪我だらけの少女とすれ違う。 心配した二人は少女のことを集落の人々に伝えるが何故か取…

物心ついた頃から人には見えない化け物が見えていた釘贄そなえは、ある日知り合いの教授から奇妙な伝承のある村を調査してほしいと頼まれる。

アリジゴクというのは、ウスバカゲロウの幼虫だ。 蟻が砂の巣の中に落ちていくのをずっと待っている。 蟻は一度巣の中に落ちてしまうと、二度とは這い上がれない。 それは蟻にとっては地獄…

――長の一族に男が生まれたなら、二十歳の誕生日に神に捧げなければならない。 俺の生まれ育った村に伝わるしきたりだ。 これは、そんな神に捧げられる俺が二十歳になった日に起こった出来…

「じゃあ、夏休み……あたしと一緒に行っちゃう？ちょっと、取材旅行っぽいやつさ」 　ホラー小説のネタに悩んでいた、大学の文芸部所属・島村紬。彼女は文芸部部長の増岡貴子に誘われて、…

蜘蛛は殺しちゃいけない…… それは、この家では当たり前のこと。

選ばれたのは運命か否か。 時計塔で笑むは狂気じみた魔人、告げられたルールはあたかも、地獄。閉じられた島の中、強要された殺戮。 月が沈むまでに生き残った者が勝者となる猟奇めいた檻の…

数年前、隣町と合併した旧黒羽村地域にて、ゴミ収集作業員の仕事をしている男がいた。 この地域にはカラスが非常多く、住民のゴミ出しマナーが悪い事もあって、何処のゴミ捨て場も生ゴミが散…

東南アジアのとある孤島、インシュー島。そこには伝説の魔獣トロピカルモンスがいるという。これはその伝承を確認するために向かった結果、行方不明となった某テレビ局の撮影隊の記録である。…

南のリゾートアイランド「トロピカル・イヌシュー・アイランド」を訪れた修（しゅう）は現地ガイドのズィジー、通称ビッグ・ジーから不穏な言い伝えを聞かされる。 「メ～ン、お前の旅を”良…

探偵、司城賢明は６年前に殺された妻の事件を追いかけていた。なぜ、妻は殺されたのか──被疑者死亡で終わったこの事件に納得がいかなかった。 ある日、司城のもとに中学生の少年、椎羅が訪…

知り合いの提案で南の島へ向かうことになった青年を待ち受ける血塗られた鬼の伝承とは……！？

大学生の颯斗（はやと）はある夢に悩まされていた。子供の頃、離島住まいの祖父を訪ねた時の記憶だ。飛び込んだ深く青い海で「何か」を見た──何かは分からないけれど、吸い込まれるような海…

Ｂ県西部の山間部、根津村周辺では、奇祭と名高い「風祭」が毎年行われている。祭の最中に人が消えるという「風流し」の伝承が残るが、それは話の中だけのことだと思われていた。ところが昨年…