「伝書鳩」を含む小説

　「緑色の目は悪魔の証」という伝承が聖書に残るクロワ帝国の片隅。村で唯一の宿屋で働く少女・アスターは、十五歳の誕生日を迎えていた。 　早逝した父親から贈られた指輪を小指へ通し、幸…

　鰤谷雪月花（ぶりや せつげっか）は没した当時の心身そのまま異世界に転生しながらも、主と認める少年の家でもはや家政婦のような日常を送っていた。 　ある日、雪月花の部屋に意外な客が…

みんなの前でこっぴどくフラれた男子大学生。彼がこうなってしまったのは、私の黒歴史が関係しているかもしれなかった。 私は大学生になってやっと人間としてデビューできた。遅かったなあ…

今は昔、世界では何処でも青い鳥が飛翔していた。 自由と希望と無限の可能性を込められているその鳥は、巣箱から飛びたち文書を届ける。 いわゆる伝書鳩の役割を果たしていたが、彼らが飛び…

〈私は声が出せません。みなさんとの会話は筆談になります〉 ——僕、芹沢の隣の席にやってきた儚げ美少女な転入生の佐倉さんは、言葉が話せない人だった。が、そんな佐倉さんは実はおしゃべ…

　本名は徳永義人（Yoshito Tokunaga）。https://www.instagram.com/yoshitotokunaga 　ねこじゃらしをくわえたエスパーな猫が、…

伝説の伝書鳩「伝助」から数えて18代目となる伝書鳩「伝次郎」の活躍を描く、短編連続小説。 ちょっとリアルでシリアスだけど、笑いとユーモアも入った、子供向け小説。　

鳩レース——それはかつて伝書鳩として活躍した鳩達が空を競う、帰還率３%の過酷な競技。 そんな鳩レースに自身の恋の行方を託していたのが、中学二年生の松藤卓仁(まつふじたくじ)。共に…

不治の病で不自由な体になった彼女の代わりに彼女の好きな人へ伝書鳩のごとく手紙を届けるが、実は届け先の人の代わりに代筆をしていて...

マンションのベランダに作った棚に、大きな鳩が来るようになった。鳩の足には、文が結ばれていたが、雨に濡れて何と書いてあるか分からなかった。

「延命は、一度に一通分ずつ。対価は私の気分次第。まず雑用は大前提として。鉄砲玉、パシリ、伝書鳩に、下僕……ふふふ、何させてやろうかしら。せいぜい私に寿命を掌握されるがいいわ！ バ…

ある日，奇妙な姿の伝書鳩が窓辺にいた．そこに結び付けられていた手紙は，間違いなく「自分」からの手紙だった． ～～～～ 拙作「Magic Loaders」のスピンオフですが，本編…

「クソリプおじさん」は、主に若い女性に対して、 無駄な句読点や絵文字を乱用した馴れ馴れしい文体で 返信しにくいコメントを送り付けるおじさんのことを言う。 めっちゃ怖い。 ↓前回…

　私は友達から恋の手紙を託された。

東の大陸の中の村のサクス村にある魔導剣士キラトの実家の住んでいるキラトの息子の魔導剣士ユクトの母のラハルの実家のある北の大陸のマアル国の実家の薬屋から伝書鳩がラハル宛の手紙を持っ…

「カクヨム3周年記念選手権」のために書いた仮想の話です。 日露戦争203高地の戦いで奇才長岡外史少将がロシア要塞攻略にフクロウを投入する作戦。 実際にフクロウが活躍していたら旅…