特務戦士 伝次郎

カピ蔵

第1章 伝説の幕開け

第1話 伝説の伝書鳩「伝助」

第一章 伝説の幕開け


その昔、世は戦国の時代に伝説の伝書鳩がいた。

その名を伝助という。

日本(ひのもと)の国にはかつて、山本伝助という天才軍師がいた。

その伝助が飼っていた鳩こそが伝説の伝書鳩「伝助」その鳩であった。

「伝助あるところに勝機あり」と語り継がれる程、その功績は大きかったと記されている。

相手が如何に強大な敵であっても、地の利を生かし、確かな情報をいち早く入手したものが戦に勝ち残ることができる。

それは現代においても同じで、そのことは歴史が証明している。

伝助は普通の鳩にはない優れた能力があり、たとえ嵐の中でも正確無比な体内にある磁力を感じ取る感覚器をつかって、目的地までたどり着くことができた。

伝助の子孫たちはその遺伝子を受け継ぎ、代々立派な伝書鳩として戦乱の世を駆け抜けていった。

インターネットを通じて簡単に情報のやり取りができる現代においては、伝書鳩はすでに過去の存在となっていたが、伝助の子孫はいつの日か自分たちが世界を救うかもしれないという使命をもって、その能力を磨き続けた。

この物語は初代伝助からさかのぼること18代目となる伝書鳩、その名も伝次郎がいくつもの奇跡を起こし、世界を救う物語である。

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