「ミステリもどき」を含む小説

どこへ行くにも部屋着と頭上にお団子、前髪はぱつんと切り揃えられている。 そう、彼女は川を見ると入ろうとする探偵もどきである。 彼女の名は天知雪。 雪を取り巻く友人や先輩と、…

「ごきげんよう、叔父さま」 霧深き女王国の果ての果て、雨の止まない土地にて。 監獄塔『雨の塔』の面会室で「私」が出会ったのは、姪を名乗る少女アレクシア。 彼女は完璧な笑みを浮か…

いわくつきの赤いダイヤモンド。 海上のアンティーク・オークション。 歌姫、マフィア、セレブ。選別されたゲスト達と共に、新米記者のノア・クレイグは船に乗りこんだ。 そして、事件は起…

　都は長安から西へ幾千里、黄河をさかのぼり、何十何百もの村や森を抜けたその先に、仙人が住まう秘境の地があった。 　只人では辿り着けない山の頂で、二人の仙人が碁を打っている。一人は…

職業別組合【ギルド】。公共機関から私設団体まで様々なギルドが集まるこの街で、夢も生きがいもなくただ惰性で働くだけの男の前に現れたのは串刺しになった上司の死体！？ 事件解決のために…

　クラス替えで居場所をなくしてしまった少女は、ある日、おかしな夢を見た。自分が幼いアリスとなって不思議の国に迷い込む夢だ。しかしその世界では事件が起きていて、『アリス』と書かれた…

オカルト、ホラーが嫌いだ。ましてや幽霊なんて信じるわけがない。それなのに、その殺人事件の犯人は幽霊だと、刑事はわかってしまった。事件の解決と、得体の知れない存在に対する恐怖に板挟…

消えたプリンをめぐるミステリ。これをミステリなんていったら怒られそうだけど許して下さい。

名探偵、それは謎に愛された、ある系統の物語の主役である。 時に華麗に、痛快に、悲痛に名探偵は事件を解決する。そんな彼らの傍らには時に最大の理解者たる相棒、ワトソンがいる場合がある…

王国暦380。 人界一の国家、王国を象徴する聖剣が何者かによって盗難の憂き目にあう。 選ばれし者にしか引き抜けない筈の聖剣、その盗難とは無法者が剣に選ばれたことを指し示していた。…

殺人劇の終わりというものは、大体が犯人が明かされ、捕まり、あるいは死亡するというのが王道です。 しかし、それが全てなのでしょうか？ さぁ、カーテンコールを今一度。 お芝居の続きを…

あくまで「風味」なのをお忘れなく。 昭和初頭を舞台に、本格ミステリ“もどき”です。 二人の刑事が入った喫茶店で、奇妙な殺人事件が起こっていた！ 謎に挑むのは、奇妙な風采の書生探…