「終わる」を含む小説

空襲により家族を失った双葉。彼女はこの世界で生きていくことを諦め、自らの人生を終わらせようとする。 そんな時、彼女の前に美希という少女が現れる。彼女もまた、自らの人生を終わらせよ…

就職を機に地方から上京した男、房野。日々の暮らしを続ける中で、街の無機質さや人々の無表情、もとい「マイナス十度の仏頂面」に疑問を抱く。すれ違う人間達の仮面とも言うべき表情に潜む僅…

　いじめられっ子のモヤシが死んだ。その話題で持ちきりだった篠山朱里のクラスに、新しい先生が赴任してきた。山田一郎と名乗る先生は、生徒に対して「ファンタジーを信じるか？」と切り出し…

人間は声から忘れ、匂いを最後に忘れると言うが、何故生命が終わる時に最後まで残る五感は聴覚なのだろうか。あの時、叫んでいれば彼に届いていただろうか。また、伝えたい。 高校三年生の…

何しに来たんだ。 「知らない。」私は夢を見るといつもこうしてると答える。どうやって入った。その美しい男は言う。 ここには厳重に鍵がかけてある。どうやって入った。お前は私の夢の…

　眞神郡でしか知られていない、地元高校生だけで作ったパンクバンドQuadruple V （クヮドルプル・ヴイ）のヴォーカル、彝之イタルは一切の妥協のない純粋さでまっしぐらに過激さ…

誰もが名を知る巨大財閥『園田財閥』の御曹司である陽太と邸宅に幼い頃からメイドとして仕えている菜月。住み込みで働く菜月の仕事が終わるとき、陽太は執事となり菜月に仕える。 互いに仕え…

　写真家のわたしはその日、カメラのフィルムを現像していた。自分で撮った写真ではない。学生時代の友人――久世の遺品として、預かったフィルムだ。久世はわたしにカメラを教えた師匠であり…

過去にとある事件の被害者となった青年、翔とその姉、杏奈。平和な時を過ごしていたがそれは簡単に崩れ去った。消えた杏奈、突如現れる巨大ロボット、はたしてその正体は。 ※この作品は筆者…

　ジークフリート・ラコライトリーゼが助けた少女、ユーリ・サトーは異世界人だった。 　かつて高度に技術が発展した異世界人がもたらした技術により２つの大陸が滅んだ世界。市民はなんとな…

地球が終わる時になんの音もしない時間が一瞬だけあるの、良い。 全4話(予定)

目を覚ますとそこは最後にプレイしていた乙女ゲームの世界だった。 三十という若さで亡くなりゲームのヒロインのアニエスに転生したものの、前世では交際経験ゼロの喪女。 イケメンヒーロー…

　日本時間の十月十四日午前十一時四十八分、三時間後に世界が終わることが発表された。後たった三時間で世界は終わる。そんな終わる世界の物語。 　「世界の終わりに、想うこと」という作品…

妖怪と人間の縁をつなぐ役目を負った主人公ツナグが妖怪や人ならざる存在と人間の縁を結び絆や友情愛のエピソードを見届ける作品 時々砂糖を吐くほど甘かったりします しかし毎回感動させる…

心に蝿が群がるほど腐ったオタク男子大学生、榴咲士《りゅうざきあきら》。 彼の仕事は冴えない前世の未練を果たしたり復讐を図る異世界転生者を始末すること。 彼と同僚は、なんか異世…

夏休みが終わると、先生が人間をやめていた――。 ひょんなことから突然、植物人間となった生物部顧問の女性教師三上は、変化した自分の身体の観察を生物部唯一の部員である八代に頼み込む…

プロローグ(エピローグ) 物語の結末を知る者たちが、 インタビュー形式で『ウドド運行列車破壊事件』の感想を語ります。 そして田舎町の学校で教師が授業を始めるところで、物語が始…

ああ、遠くなる昭和の思い出たち 淡い恋心・・・信子そして美穂 第5話 翌月曜日、朝から職員室は大騒ぎだった。 優太君の総合１位入賞のニュースが知らされたからだ。しかもそれは井…

俺はシンジ。コクリコという偽名の元配信者の女と同棲している。 彼女はいわゆる社会不適合者で、メンヘラで、かまってちゃんで、うつ病で、精神的に病んでいる。 いつものように彼女の愚痴…

『異世界転生』――それは、幸せな言葉だ。 剣技や魔法の腕を磨いて冒険の旅に出かけたい。 親切な村人が住まう村でスローライフを送りたい。 そんな願いが叶う素敵な言葉。 辛い前世から…