「呪い ダークファンタジー」を含む小説

誰かを呪いたいのなら。町田の裏道にひっそりと佇む古風なカフェを訪れるといい。 二階建てのモスグリーンの欧州風な外観の店で、カウンターに座ってマスターに一言。 『メニューの13番…

贄神。 それは世界の呪いの象徴。 周期的に世界を飲みこまんとする化け物は、代々の聖剣所持者によって打ち倒されてきた。 そうして繰り返されてきた三千年の歴史。 帝国と魔属領との…

崩壊した世界で酒場を営むオネエのフロンティは、ある朝、男装の少女ルビナスと出会う。 生前に願いを残した死者が蘇り、遺した家族や友人を襲う呪われ人。 人としての道を外れ災いを呼ぶ…

『死』から生まれ、あらゆるものを蝕み、変異させる奇病。意思持つ呪い。命ある悪意。それは『sign（徴）』と呼ばれた──。 円蓋より来たる黒衣の少女シスカは、徴を滅ぼすため、その忌…

　田舎で鍛冶屋をしている青年アーウィンはある日、巨漢から逃げる少女エリナを成り行きで助けるが、エリナは害虫が湧く呪いをかけたとして迫害を受けた魔女の村、イーリアの生き残りだった。…

嵐の夜。 盗賊団の下っ端を務める少年、ディアは魔物の襲撃を受けた馬車を調べた時、中の積荷には自分より歳下の少女がいた…

魔物、魔法、冒険が待っている世界。 見習い冒険者の少女メルアは記憶をなくした青年に命を助けられた。 二人で記憶を探す旅に出ることになり、青年に『クロム』とメルアは名付ける。 …

異常な痣とともに少年ロクドは生まれた。 左の指先から手首までを、深い深い暗闇の沼に浸したような、異常な痣。それは、彼の人生を決定づける、忌まわしい呪いの印だった。 呪いに蝕まれ…

　ヨナはたったの十三歳で、少年だが、“魔女”である。 　舞台は十九世紀後半、アメリカ西部。 　尋常ならざる力を宿し、“糧”を求めてさまよう者は、老若男女を問わず“魔女”と呼ばれ…

　慶応4年。 　真の大政奉還が実現し、幕末動乱に終止符が打たれた。神代の力を持つ鳳四宮廷貴族が政権を握り、日本国を神州と改め、その秩序を我が物とした。 　母を殺され、妹を幽閉さ…

家族を皆殺しにされ、たまたまその場に居合わせなかった事で難を逃れた少女。 しかし彼女はそのまま、この世でもっとも恐ろしいものとされる、竜に捧ぐイケニエとして、死ぬことさえ許され…

さびれた宿屋の娘・アリアンは、ある日、不思議な赤い目の少年客を迎える。かれの背負った「業」が、出会った人々を血の運命に巻き込んでいく。真紅の瞳と銀色の髪を持つ少年・クレイの旅の物…

血塗られた「呪い」に覆われ、文明の滅びた世界。白い機巧甲冑を身に付けた一人の騎士が、十字の大剣を背負い、呪われた血の底流を追って、帰り道のない地下深くへと足を踏み入れていく。 ※…