「その時間に！？」を含む小説

姉と僕はいつも二人で語り合う。 星空の中で姉は星や神話を教えてくれる。その時間が僕の大好きで大切な時間なんだ。 12月の同題異話のためのお話です。 今のところ小説は同題異話のた…

アメリカに長く住んでいた六十五歳の主人公は日本に帰国し、市民講座の教室で「男女の格差問題」をテーマに教えている。ある日、講座の教室に得体の知れない年寄りが現れた。彼は確かに「老人…

心の中に、抱え込んだ思い。 そして過ぎてゆく、昨日、今日、明日。 三人の視点で綴る、生きる世界と、その時間。 －全15話・中編－ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 …

恵理は毎週水曜日には、観覧車に住み着く、自称地縛霊の少女と会うため、観覧車の決まった番号に通っている。 ただ、会話するだけの時間だが、その時間も終わりの時が迫っていた。

　僕は君の顔を知らない。君も僕の顔を知らない。 　でも僕たちは出会い、夜の海で、二人だけの演奏会を行うようになった。 　誰かに聴かせるわけでもなく、ただその時間が続いて欲しいと願…

大いなる全能感と幸福感、破壊衝動などをもたらすクスリ、「コナユキ」。

碓氷春之は特別養護老人ホームに母親を預けてから初めて会いにいく。三ヶ月ぶりに会った母は、息子の顔を完全に忘れていたが、久しぶりに二人で桜並木を歩いて、穏やかな時間を過ごす。その時…

学校生活というのは、若者の時代にしか味わえないとても短くて濃密な時間だ。彼女達はその時間をいかにどう生きるか、どうやってかけがえの無い仲間を作るのか、そこで何を学…

目が覚めればそこは見覚えのない森林だった どうやら俺はタイムスリップしたらしい。 その時間軸では物理法則なんて関係ないまるでもといた世界とは真逆の世界だった。 起きて探検すれば鍬…

その街には ” クロネコ時間 ” という時間帯がある。 ” クロネコ時間 ” はクロネコの為のもの。その時間帯はニンゲンは街中を出歩いてはいけない。 もし、ニンゲンが出歩けば…

市役所の相談窓口で日々安穏とした日々を過ごす、天野。彼女は天涯孤独の身となりながらも、ゆっくりと出来る今の時間を愛していた。 ところが、彼女の平和はとある男性が左遷されてくるタイ…

色々と小粒な黒き女神は、神々が集うスメールの大宮殿で酒に酔ってとんでもない大失態を演じてしまう。さらには、どさくさに紛れて侍女が大主宰神の至宝を持ち逃げする始末。嘆く間もなくすべ…