「円城塔」を含む小説

　中田上神（なかたかずわ）は赤い部屋で目をさました。 　学生服の中に入っているのは赤い口紅。 　赤いパソコンを起動させると、《あなたは｜が好きですか？》と文字が表示される。 …

初めて入った美容院で、訳のわからない話ばかりをする美容師に、困惑する主人公。次第に美容師は暴走し始めて…

35歳の誕生日を迎えた主人公は、自分の顔にシミを見つける。 そのシミは陽気に名乗ってきた。 「ハーイ！ボクはシミーだに！これからよろしく」 その日から主人公の日常は、シミ…

しばらく前に、突然降りてきたお話さんです 円城塔先生とはテイストが全く違う作品なの目を通していただけるだけでファンとして幸いです

とある男の葬儀では、遺体が「脳」しか残されていなかった。 しかし彼の知人は言う。きっと男は胸を張ってこの世を去ったのだと。 それから語るのは、人の真似をすることでしか生きられなか…

当時大学生の"彼"の話がある教授から語られる。君も寝汗くらいかくだろう？たまたまかいた寝汗で彼はある日のことを思い出す。一週間という時間が彼に自分を失わせるほどの恐怖をもたらす。…

ぺちん、の音が鳴ると身体が一回り縮んでいってしまう弟と、それを見守る姉や両親のお話です。「アポトーシス」「質量保存の法則」など、理系チックなことも物語に組み込んでいます。ただ、分…

宇宙の創造主ウォルとビョルは地球人を進化させことに成功した。地球人は気候変動を克服しその意識は宇宙と一体となり次なる宇宙へと飛んで行った。

五感の反逆に遭った「僕」は感じることすべてが虚構の世界で「声」からゲームを持ちかけられる。それは正解すれば五感が元に戻り、間違えればそのたびに五感の一つを失うというものだった。

タイトルと冒頭は、 夏目漱石の小説「吾輩は猫である」のパロディーです。 ゾンビになった青年の思いを、 モノローグ形式で書いてみました。

　なろう系小説マニアの友人が突然、卒業すると言い出した。 　転生の女神さまには、もらえる能力よりも先に確認するべき重要問題があるらしい。

グリム童話「星の銀貨」のオマージュ。 現代ドラマでもファンタジーでもホラーでも、好きなようにとっていただければ幸いです。

あなたの後ろにアレが居ないことを願っています。あなたの後ろにアレが来ないことを願っています。あなたにアレを押し付けられることを、心の底から喜んでいます。

古(いにしえ)の時代(とき)より伝わる言葉がある。 妖(あやかし)とは人の心に宿りし闇。 悪しき心に侵され闇に堕ちし者、怪物となりて夜な夜な人々を襲うなり。 人々に申し伝わる噂…

夏がいつまでも終わって欲しくないなんて、そんな感傷にひたっていられたときもあったけれど……！ ※小説家になろう、エブリスタにも掲載しております。

第六回偽物川小説大賞によせて書きました。 ちょっと悲しいオチになってしまったので、苦手な方にはオススメしません。 【レギュレーション】 ・テーマは『機械』 ・文字数は3000文…

彼女は今日もシュレッダーをする。そんな彼女から俺は目が離せない。 オフィスを舞台にした恋愛掌編。さくっと読めます。

　魂は女神の息吹から作られる。 　けれど時折、ため息からこぼれ落ちた魂が生まれてしまうことがある。 　彼らは魔力を一切感じられないために女神の加護を持たぬものと呼ばれ、弟もまた欠…

　高校最後の夏。 　来年の今頃はお互いに許嫁相手と結婚していることになる九条財閥の御曹司・九条秋一と西宮財閥の御曹司・西宮千夏は一緒に夏祭りに行く約束をする。幼い頃から大親友だっ…