「バトル 和風」を含む小説

ニライカナイの伝説が息づく、十六世紀の琉球の小島。 村人に疎まれる孤独な巫女ユリハは、記憶をなくした少年カナトと出会う。 やがてふたりの距離は近づいていくが、島には厄災が迫ってい…

――この学園では、「詩」が魂を救う。 春海響は、目覚めた瞬間、自分が“死後の学園”にいることに気づかなかった。 この場所では、生前の未練や後悔が「忘歌鬼（ぼうかき）」という怪異…

　昔、昔。アマテラスという女神がいました。 　アマテラスが地上に降臨すると世界には光が齎され、生きとし生ける者の暮らしは豊かになりました。 　しかし、ある時、地の底の地獄から悪し…

幾多の強敵との激闘の果てに百人斬りを達成した侍――ツクモ そんなツクモの前にこれまで殺してきた百人の亡霊――幽冥の百鬼が立ちはだかる ツクモは幽冥の百鬼との再戦の中で己が殺めた者…

　科学が発展し、人々から「畏れ」を失った日本の妖怪たちは、消滅の危機に瀕していた。 　その窮地を覆すべく開催が宣言されたのは、古今東西の妖怪・怪異による、存在を賭けた代理戦争『…

　悪魔が人に取り憑かれると信じられていた中世ヨーロッパ。そこでは卑猥な儀式が行われていた。 　新しい魔女狩りと言うべきか、神父が女の股に浄化棒を押し付けて振動させ、身体の内側に潜…

――「感謝を集めるだけの、簡単な仕事」のはずだった。 その日、僕は“妖異”と呼ばれる少女と出会い、命を半分ずつ分け合うことになった。 そして祖父の死をきっかけに届いた、一通の…

平安中期。都に魑魅魍魎が現れる事件が起こった。都を護る検非違使の副長官にして頼光四天王の一人、渡辺源次が事件捜査に乗り出した。帝都の闇夜に潜む般若の鬼。どす黒く光る大鉈を振り上げ…

　──リンク率が上がれば、力も上がる。 　だが人間ではなくなる。 　大学生の結城直斗は、封じられし禍神・ヒメと契約してしまった。 　鬼の力を借りる代償は、《リンク率》という数値…

「あたしたちが……安倍晴明の孫……？」 安倍緋月は覚えていなかった。 半妖でありながら陰陽師でもある自分が、平安の大陰陽師――安倍晴明の孫だという事を。そしてその記憶が、意図的…

咎言――命を持つことば。力を持つことば。 ――そして、罪の証。 “咎持ち”はいずれも、等しく、大罪人である。 四人組の傭兵〈戦勝請負〉は、参加した戦に必ず勝利をもたらす―― ―…

過労死寸前のブラック居酒屋店長、井坂やちる。ガス爆発で店ごと「散った」彼を、なぜか酒好き女神が異世界に転生させた！「最高の酒と肴で私を楽しませろ」という女神の無茶振りに、やちるは…

前話〔新たな一歩〕の続きになります。

借金まみれの青年・黒崎悠人に突如持ちかけられたのは―― 「雪女との契約結婚」。 相手は、感情を持つことを禁じられた美しき雪女・白雪氷華。 偽装結婚の“ハネムーン”先は、常夏ハワ…

九重 昴〈ここのえ すばる〉は月花帝国〈げっかていこく〉で最も権勢を誇る、九重グループ本家の財閥令嬢。しかし、華やかな肩書きとは裏腹に、その中身は生粋の帝国男児である。 いつもの…

如月詩織は、剣道くらいしか取り柄のない不幸な少女。実母の死後、父の後妻である義母と義妹から「前妻の子」「出来損ない」と虐げられ、初恋の相手すら義妹に奪われてしまった。そんなある日…

現世の生物が死した後、その魂が行き着く場所【黎界】。そこに暮らす少女、雪羅天は祖父の言いつけで学園に通うことになる。入学式の日にいじめっ子を撃退したり、入学式で爆睡する友人ができ…

――現代×伝奇×和風バトル、 封印された少女が今、最強の“式神”として目を覚ます。 東京の片隅でひっそりと拝み屋を営む高校生・御影緋人。 父の遺した式を頼りに、彼は廃神社の封印…

私の旅は、自分から、未来から、全てから逃げるための、ただの逃避行になるはずだった。 ――二つの月が浮かぶ、もう一つの日本に迷い込むまでは。 高校を卒業し、未来への答えを見つけら…

国の王家である真花家の時期王女、紅玉。 そして真花家に仕える一族、真刃家の一人、翠色は王位を狙われる身となった彼女の護衛を任される事となる。 彼女を守りながら旅を続けるが、いつし…