「……風小説」を含む小説

その時、『視線』は神話になり、『少女』は超越者となった。 見られぬ者たちのまなざしが、都市の高みに染みついていた。 名もなく、声もなく、それでも確かに、在った。 彼らの絶望は、…

人間であれば、誰もが憑く『九十九(つくも)』が存在していない街の少女・黄恋花(こう　れんか)。いつも哀れな扱いをされている彼女は、九十九がいない代わりに『先読み』という特殊な能力…

霊能力者狐城玲也と女子高生立花杏の現代ファンタジー。 一週間前に危険なまじないをしてその後、学校を休んでいる杏の友達。 杏は友達をとても、心配していて…… 狐城は立花杏とともにそ…

　二度あったことは、やはり三度あるのか？　妖精さんが降臨した場所、そこは……

　僕は『ハヤタ』という名で、とある小説サイトの『書くと読む』に登録して三か月が過ぎた頃、出会ってしまった。僕の青春を色づかせた作品。その作品こそが、そう『ウメチカ』さんとの出会い…

【改稿版】 人並みはずれた味覚嗅覚、茶の知識を持つ白桂花は、茶商の父親が営む茶舗で客に茶葉を売るのが生きがいだった。 ある日突然、父親が茶の密輸の疑いで囚われる。白茶舗は閉鎖…

　とある大学に通うオーヴァードの少女、立花 朱音(たちばな あかね)は自身の住んでいる街にあるUGN支部へ配属されたばかりの新米エージェントだった。 　そんな朱音に初めての任務と…

幼い頃読み聞かせてもらったあの童話や昔話…教訓ガン無視で話を進めたらどうなるのか！？っていう思いから書いてみました。

誰もが魔法を使える竜人族の村に生まれたのに、ジュキエーレは7歳になっても魔法が使えない。 ジュキはある日、魔法を使えるようになる魔道具があるんじゃないかと考え、魔道具屋を訪れる。…

旅人の「わたし」が、かつてガヴァモザと呼ばれた要塞都市が、なにゆえ「金樹の要塞」と呼ばれるに至ったかの顛末を日記に記す。 エッセイ風、または日記風小説。

マンションで発見された一人の男の死体。 残されたのは「十の命令」と題された謎めいたメールと、5人の証言。 管理人は15年の記憶を、妻は裏切られた愛を、同僚は共犯の真実を、親友は…

旅人の「わたし」が「眠りの砂漠」と呼ばれる地域に赴くことになった理由。 エッセイ風、または日記風小説。

ソラン王国のウィーンレイ公爵令嬢であるスサンナはある日に何者かに襲われて重傷を負ってしまう。 ふと気がついたらスサンナは幽霊になっていた。 そうして彼女は倒れた自身を抱きかかえ、…

フェリクス伯爵家の三男クィントゥスは、政治にも色恋にも興味がなく、ただ絵を描くことだけを生きがいとしていた。 だがある時、次男スピウスの失態によりフェリクス家は爵位と領地を剥奪…

神話に登場する神々が顕現し、世界中の国や人々がその争いに巻き込まれてから五十八年。神に選ばれた人間《真神-スピーラー-》と人工的に作られ異能を得た《偽神-ジャンク-》、そして力を…

今年（と前年）の年末年始の風物詩を「私」の視点で書いたエッセイ風小説。 従兄弟の神社に例年通り巫女として狩り出された「私」から見た、歳神の退去と降臨。ゆるっと現代ファンタジー。

少年漫画風小説「黄泉返り～俺らは月詠隊～」カクヨムコンテスト10「短編」お題「帰る」の参加作品です。 少年漫画風作品第4弾、現代ファンタジー！ 2025年二月、黄泉返りした死者で…

お題「つま先」に苦しむ作者の脳内会議をベースに、色々と思いついたプロットをなんとかひとつのラブコメ風小説っぽくまとめた作品です。 ご一読頂ければ嬉しいです。

淡い光に包まれる美しい国の探偵少女クロエ。クロエのもとに珍しく依頼がきます。依頼主は貧しい少年。少年の話はこうです。少年の病気の母親は、村の彫像を見るのが好きでした。ところが突如…

お題で執筆!! 短編創作フェスの課題――「つま先」から猫の爪先を想起し、夏目漱石の「吾輩は猫である」を現代風にアレンジしてみました。 猫視点で書いた日記風小説。 現代風にアレン…