「悲恋」を含む小説

俺は、遊園地に来ていた。自宅で失敗した、カッコ悪いプロポーズをやり直すために。 テラス席でホットココアを片手に、ダサかったプロポーズを笑う彼女。今日こそ、上手く伝えるんだ。

月が照らす丘に咲く小さな花。花が恋をしたのは悲し気な青年でした。

同じ吹奏楽部の後輩が、死んだ。 昨日まで元気だった後輩・星野の突然の死に戸惑う冴島は、彼女のことを思いながら帰り道を歩いていた。 雪の路で神社の灯籠に火が灯る。 その先にいたのは…

誰も居ない不思議な世界に迷い込んだ少年が、鳥の姿をした(とばりさん)と、失った自分の記憶を取り戻す為に山間の農村を彷徨う物語。［境界］同じ山間の小さな農村で暮らす少年少女の物語［…

　幼いころより『化け物』と呼ばれることには慣れているつもりであった。老人のように真っ白な髪、青白い肌に血のように赤い目。生まれてからこのかた鬼の子と忌み嫌われ、蔵の中で半生を過ご…

息も凍りつくような寒い夜、少女は家を飛び出した。 あてなくさまよった果てに動けなくなった彼女は、通りすがる人々を見ながら自分の命の先を想う。 　+++ この物語は「少女と賢者…

私の心はどうも晴れない。何もかもが暗い色に染まるように見えてしまう。何故だろう？

今まで書いてきた200文字小説をポンポン置いていきます。 どれも不思議な世界観で書いたものです。気に入っていただけると嬉しいです。 ①無益な戦争 ②失われた私(記憶)と紛い物 ③…

五十音順殺人をしよう、友人に誘われた私は、ただ呆然と立ち尽くすのだ。

記憶を失くした彼と記憶を奪った彼女の物語。ただそれだけのお話。

仕事を終えた僕は、四年ぶりに勿忘草の苗を購入し、自宅の庭へと帰り着いた。 KAC2020第1弾『四年に一度』の 参加作品です。

祖母の死をきっかけに、祖母の住んでいた田舎の家で暮らし始めた主人公御剣美琴（みつるぎみこと）。ほとんど忘れていた記憶の中で唯一くっきりと思い出せる「神社」へ向かうと、そこで彼女は…

高校生の河原直樹は隣に住む幼馴染みの柳井姉妹の姉美香を好きになり告白しようと思うが……。 自主企画「お題を出しますので誰か小説書いて！そして読ませて！！」に参加させていただ…

いつも通る道から見える屋敷の二階、そこに佇む美しいあの方の姿。 名家の長男を慕うひとりの少女に届いたのは、恋い焦がれるあの方からの秘密の手紙だった。 約3000文字ほどの短編で…

小説家になろうにて暴走中の公爵令嬢ゴンザリアが、カクヨムにもやってきた！ 世界一強い悪役令嬢が皆さんのために戦います。 是非とも応援してください！

さいとうみさき様の自主企画「これは死んだあなたに贈るラブレターです」 に参加させて頂きました。私にとっては初めてのお題チャレンジになります。 話が逸脱してないといいのですが…よろ…

この世界では子供は全て男として生まれ、大人になった時に女に変異する。子供である男としての義務は女を妊娠させることだ。だから男は国に決められた複数の相手と義務を果たす。女にとって子…

夏樹は親友の瞳のことが大好きだった。しかし瞳から好きな人がいることを告げられてしまう。悶々とした夏休みに過ごす夏樹だったが、とある知らせを受ける。そして瞳が残した手紙を受け取るの…

参考書を買いに行った本屋でたまたま手に取った雑誌に載っていたモデルのMIYURIに心を奪われ、彼女に近づきたいが為に全てを捧げた愚かな乙女の話。ノベルアップ+にも掲載中

　霧の彼方に、封じた記憶がある。 　霧の彼方に、閉じ込めてしまった想いがある。 　その日々は、確かにとても大切で、涙が出るほど愛しいけれど。 ――痛いから。 　想い出すことすら、…