「#奇譚」を含む小説

詞音は天才陰陽師だった兄の跡を継ぐが、彼には霊力がない。部下である、霊力を持つ謎めいた美丈夫・有恒が、力を移すために詞音の唇を奪う！　調伏の最中、詞音が化け物に襲われた時、神々し…

ご多分に漏れず、SNSで出会った冬将軍と鍋奉行。 二人きりで行われる鍋パーティーのはずが、途中でフライパン大佐や酒中尉まで召集されて…。 なんとなくラブストーリーに見せかけた、極…

2017年1月1日に神戸港は開港150周年を迎えました。 150年は神戸の歴史に比べれば新しい方ですが、開港に絡んだ事件があった事は地元に住んでいる私でさえ初耳でした。 今一度、…

テレビのニュースを観てある事件に憧れた拓朗少年は、衝動的にある「犯罪」を決行する。 少年はたしかに、いや本当に、「犯罪」を決行したつもりだったのだが…。

「思い込みの激しい悦郎」は、「記憶力の悪いウエイトレス」のいる「注文の多い料理店」の「シェフの気まぐれが激しいランチ」をいただきに向かう。 何から何まで形容詞まみれの世界がもたら…

果物ファーストの八百屋と珈琲ファーストの喫茶店とパーマネントファーストの美容院が立ち並ぶショップファーストの商店街。 人間の数だけ、お店の数だけ「ファースト」はある。 「お客様は…

この世の中は手数料でできている。 何から何までチャージする男、手間亮の全手口がついに明かされる！

極東の島国「豊葦原」。時は将軍徳川の世、東の都に開かれた「栄堵(エド)」の街に行き交うは人のみならず。外国と交流を断つその国には、古より数多の魑魅魍魎がひしめいていた。 人も神も…

小学生の「私」は、長期休暇になるといつも田舎にある祖母の家に預けられる。穏やかな集落で過ごす日々を私は楽しんでいたが、そこにはひとつだけ、奇妙な気配があった。 田舎に伝わる夜行…

僕の名前は雫といいます。その名の通り、雨の雫から生まれました。 雨から生まれたので、「うっとおしいほど根暗で愛嬌がない」と、僕を作ったご主人は言って去ってしまいました。 心…

今となっては昔のこと、人と化生――怪異の交わりがまだ緊密だった時代の話。 とある貧乏役人である青年の許へ、ある怪異の調査の依頼が舞い込んでくる。報酬につられて依頼を引き受けた青年…

人が、神にならなかった土地での物語。女神の僕たちの学び舎《デッラエルロ》では、ノラスの庭にある楡の木の周りで、金色に輝く亡霊が現れるとの噂が流れた。目撃者も相次ぎ、騒ぎの鎮静を図…

名鉄電車のパノラマカーに乗った男性と、親子連れの物語。 名古屋～犬山遊園までの話です。 ※7000系が現役の頃の時代設定です。

小さな貧しい北国の漁村で生まれた少女、ヴァイオレット。漁師である祖父と共に慎ましく細々と暮らしていたが、15歳の誕生日をすぐに控えた頃に彼女の村は戦火に巻き込まれる。敵兵に捕らえ…

　ヴェラ・クリスティは病室のベッドの上で自分の不運を嘆いていた。不意に訪れた不幸にヴェラは自嘲して、破滅を受け入れようとする。 　だが、ヴェラが独りではなかった。病室を訪れる誰一…

T都M市駅前裏に、小さな骨董屋があるのをご存知が？ 骨董屋の名前は『井筒屋』 主は宮野歳三。 骨董屋の店主であり、修繕や鑑定なども行っているが、この男のもう一つの姿は「陰陽師」。…

　新たな想区を訪れると、空と海が広がっていた。エクス達が足を踏み入れると、そこは筏の上だった。何もできない状況で戸惑う…　のは、とりあえずレイナだけだった。 　 　なんとか完成…