「老人」を含む小説

いつも、公園のベンチに座っているホームレスの老人。 高校生カズヤはその老人の不可解な行動に興味をもった。 空き缶を電話のように耳に当てて一人で話す老人。 相手はいったい誰なのか？…

俺、美空ミヤビは足立区住みの暴走族。 そんな俺は毎夜、北千住で夜な夜な行われる『喧嘩トーナメント』の存在も当然知っていた。 いや北千住駅前とかもろ交番あるじゃんとかツッコミどころ…

高校一年生の「霧崎レア」は学校の放課後、自分の前の席に座るクラスメイトの男子が机から１冊の書物を取り出す。表紙は真っ黒でタイトルさえも刻まれていない書物をクラスメイトの男子が開い…

　黒いローブで身を隠す少女は、老人に頼む。眼球代わりの、触覚を揺らしながら。 「自分ノ触覚デ見サセテヨ、コノ世界ノ価値。写真ヤ言葉ダケデナク、コノ触覚デ」 「お嬢さんはこの世界の…

かつての田舎村スルタが、国内屈指の交易都市へと成長する要因になった精強な冒険者ギルド。そこで長年ギルド長を務めてきたヴァルアス・オレアンドルは齢七十五となる老英雄だった。 そん…

「ドウシテ消シチャッタノ？　トテモ素敵ナ絵ダッタノニ」 　山の中にある谷。そこにあった地上絵が、一晩で消えてしまった。 　その翌日、ふたりのバックパッカーは消えた地上絵のあった…

小説家になろうにも掲載しています。 ブラック企業化した会社を描いた群像劇。 無茶なプロジェクトの結果、生み出された『49アドベンチャーズ』。 果たして、それはどんなゲームなのか…

　この小説はあなたの信条を破壊する恐れがあります。お気をつけください。 　この小説には二人の老人しか登場しません。老人のひとりはサイコパスです。二人の老人の友情のお話です。 　…

香鳴裕人様の同題異話企画に、"ほぼ"毎月参加した作品です。 どうしても長くなりすぎてしまうと思ったので、追加の第１３・１４話を書いて完結しました。 ４月～１２月は、独立した話な…

中学生の時、木下昭夫は師匠であり、親友であった宇木重里の死の目の当たりにして、仇を討とうと暴走してしまう。 仲間である織畑睦美、光明院花子を傷つけただけではなく、異能力者達が古…

人生になんの不自由も感じていなかった主人公の麻原久人。ある事故をきっかけに仕事を辞め、65歳以上の老人をこの世界から殲滅する事を決意する。そして、刑事であり高校からの親友真鍋誠…

始まった時には全てを取り上げられていた。 今あるのは残った奪いつくされたその身と自我、始まったその瞬間から傍らにいてくれた１人の少女。 そして、奪われた先で生まれた願望――。…

「あたし、バイトですけどラフティングのガイドをしているんですよ」 　森の中の川沿いで、女性はその場にいたふたりのバックパッカーに声をかけた。ラフティングの参加者のうち、ふたりが…

夏休み直前どこにでもいるような普通の学生である甲斐雅司は友人達と一緒に集まっていたところ奇妙な現象に遭遇する。 光に包まれる友人や粉のように消えていく友人達を見て助けだそうとし…

300兆の人類が宇宙に移民した遥か未来。 銀河光速ハイウェイ公団の閑職役人であるアキヤマとモウリは、破壊予定の星に居座るアフマド老人に立ち退きを頼みに行くが…

朗読台本：5分

ここは地球上で人が住める最も北極星に近い島。 猟師として生きてきた七十歳に近い老人「ビゾ」の目を通して、厳しくも美しい自然と、野生に生きる者達の姿を描く。 その風景の中に魂の繋が…

　西暦二〇四三年、安価かつ高性能な無人機とそれを運用する民間軍事企業とが戦場の主役となりつつあった。シリア留学中の学生で宗教学を専攻する学生である林辰はその種の企業の筆頭であるＳ…

男親は空の向こうへ出稼ぎに行き、女親は山の向こうで経済を回す時代。 子どもと老人ばかりの戦時中のような片田舎。 事故で片腕を失った長男、林史。「好きなもの」を食べる長女、瀬戸菜。…