「飄々」を含む小説

　聖暦一〇〇〇年。大陸において圧倒的な勢力を持つ宗教・ミラリア教の一〇〇〇年記念式典は、神聖グランダリア帝国で開催されることとなった。 　戦争こそこの二十年起きていないが、争いの…

■概要 乙女ゲームの序盤を意識して書いてみました。 今回しゃべっているのは空気読み役、個人的になるべく尖った個性を持たせたい乙女ゲームシナリオにおいて潤滑油として動いてもらいたい…

⭐︎名もなき王子……12歳。白髪で瞳の色はブルーフローライト。王国ジュルチャーニの第二王子。自在に制御しきれないほどの強大な魔力を持つ。存在を恐れられ、死産だったとされて王城の北…

　突如、地球の極東地域に頻出するようになった犯罪組織“DUSTY”。一般には武装テロリストか何かと誤認されているが、その実態は｢異世界からの侵略者｣であった。 　異世界の技術で…

　クラブチームでサッカーをする中学一年生のマサキ――田中将来（たなか　まさき）は、トレーニングジムで自分と同じ名字のトレーナー、田中オウジに出逢う。とぼけた性格のオウジは仕事のか…

その時代、村といえば森の中に点在する小さな集落で、それらを繋ぐ街道はいまだ整備の途中だった。暑さ寒さに加え、悪天候の影響を受け、旅をする者にとって、道一つ、川一つを越えることは生…

　僕は、春野与太郎。関東にある京成大学の工学部2年生だ。 　ほどほどに勉強して、ほどほどにサークル活動を楽しんで、ほどほどに恋愛を楽しんで。 　何事もほどほどに、がモットーの僕は…

太平洋戦争末期。 夫の戦死を伝えられた「私」は、涙の一つも見せず飄々と生きていた。 ※初出：エブリスタ『三行から参加できる 超・妄想コンテスト 第133回「私が泣いた理由」』…

壁のような存在になりたい。僕として見て欲しいんじゃなくて、ただ、空気のように誰かを見ていたい。そう思ったのは、いつからだろう。彼のように飄々とした、幽霊のようにこの世界に流れてい…

生徒会長 まともな感性をした一般人。たぶん常識人枠。 勇者 正義感溢れる（？）勇者。異世界からの転生者だとか。 武闘家 かつての勇者パーティの一人。ある意味真っ直ぐな性…

「うわあああああ!!　チョークが折れたあ!?　テロリストの陰謀だ!!」 　仙法・気法・魔法の全てを使いこなす最強の蒼脈師、花一華ユウキは、超ネガティブな性格だった。 　チョークが…

　主人公の、和田常矩（わだつねのり）は、ある冬のバイト帰りに、路地裏で俯いている少女を発見する。 　一晩泊めて欲しいと懇願する彼女に対して、下手に関わると事案になると感じた彼は、…

入ればどんな人間でも正気を失うという魔の森。 生きる意味を見失っていた僕は、その魔の森に死ぬつもりで入った。 そこで待っていたのは魔法使いの師匠との出会い。 師匠は僕に居場所を、…

東へ――。 世界の片隅で花めく娘と約束を交わした鬼が独り、暴力吹き荒れる地獄をさまよう。 そこは陽の光が当たらない枯れ果てた異形ひしめく森。 進む先は、地獄の獄卒たる鬼をして…

住み着いたのは掴みどころのない黒い男。 飄々としている男と振り回される女同期の大人なラブストーリー。 ※連載中なので修正が多々入ります。

これは1人の浪人の物語。 刀道《とうどう》達人《たつひと》は、その名の示す通り剣の達人である。だがその名が天下に聞こえることはない。 何故なら彼は、この世界ではない何処かから…

樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流…

チリチリの天然パーマを持つ樋口千里の夢は、美しい直毛とエンジェルリングを持つ男との間に、ストレートヘアーの子供を作ること。そんなある日、理想の髪の持ち主である『救いの天使』、バン…

　アリツェは、まんまと逃げおおせたと思った――。 　しかし、目の前には黒いローブを着た少女が、アリツェたちを邪教徒と罵りつつ、行く手を阻むように立ち塞がっている。 　少女の背後…