「水 ミステリー」を含む小説

『歩き酒』って言葉があってもよいと思う。ブラブラと散歩しながらコンビニに立ち寄って安い焼酎と水とツマミを買って、それをコンビニ駐車場の隅で隠れながら水割りを作ってイカゲソを咀嚼す…

中性的な少年・西見藍生は時間を巻き戻す力を持つ。ただしそれを行使できるのは死後の世界に至ってから。その巻き戻された事実を知覚できる少女・仲良井歌奈は彼の行動を監視する。不正を許さ…

父親がいないというだけでクラスからいじめを受け、透明人間にされてしまった過咲優。苦しい学校生活の中、それでも過咲は生きると決めた。最後までいじめから庇ってくれた水見心音、そんな水…

ぼっち気味の大学生・秋月ゆみえは蛍鑑賞に出かけ、蛍の歌を詠んだ平安の歌人、和泉式部に思いを馳せる。和泉式部はなぜ水の神様のところに恋の祈願に行ったのだろう？　そして蛍鑑賞会場で遭…

ご覧いただき、誠にありがとうございます。 この作品は「第3回ＷＥＢコンテスト」読者選考通過作品に加筆したものです。 一章５万字くらいで、それぞれ独立しておりますので、どこからご覧…

文明の発展とともに現れた――人間のすべてを否定して死に至らしめる怪現象の極地「選別現象」に襲われて家族、そして自分自身の大切なものをすべて失い、運悪く生き残ってしまった里見夏穂 …

　ある日を境に、彼女は足元から浸水してくる水に悩まされることになる。その水は彼女にしか見えず、もちろん彼女にしか水の感触はわからない。 　日に日に水位が上がってくる正体不明の水、…

ホラー・ミステリー部門用。角川の編集で未来を描けという編集者がいないのはさみしいな。 気楽に書き始めたら、重い作品になってしまった。一言でいうと水と緑の溢れる美しい地球というお話…

　この不完全世界では、願いが叶ってさえ幸福になることはできない。魔法を使ってさえ、幸せになることは――それでも一人の少年はそれを信じて、あることを願う。世界を優しいままにしておく…

　かつて世界は完全だった。幸せも、優しさも、何もかもが。けれど、人はそこをあとにした。そして多くのものを失ってしまった――魔法も、その一つだ。 　宮藤晴は小学校五年生の、少し大人…

本日十二月二十四日は、小田島悠斗が死んだ日である。 水奈川鐘夜は、悠斗が転落死するところを目撃する。 海堂駿は、悠斗が自動車事故で死ぬところを目撃する。 本庄珠は、悠斗が刺殺さ…

◆【謝辞】第1回 カクヨムWeb小説コンテストの読者選考を通過し、最終選考に残りました。本当にありがとうございました！◆ 　高校一年生、二年目。 　タイムリープではない。 　…

蓮水理乃にとって、俺こと日渡透弥は十一番目の恋人だ。 十五歳で初めての恋人が出来てからの四年間、なぜか理乃はいつだってモテモテだった。 地味で、色気もなく、もう数年はニート生活を…