「魚 空」を含む小説

海の真ん中に浮かぶ、水のない島。 その空には、魚の骨が繋ぎ止められていた。 その島に調査で訪れたジュールは、ガイドの男に島の伝説について話を聞いた。 ジュールの祖母につながる、島…

砂漠の果ての物語。 語り部の僕は、隣国へ呼び出された。 そこで、王からある頼まれ事をする。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 『弦楽四重奏』　ヴァージニア・ウルフ著 ……緑…

ごくごく平凡な日常生活の中から生まれ出てきた言葉たちです

「す、好きですっ！　つ、付き合ってくださいっ！」 　学校の中庭、雲ひとつなく澄み渡った空に、噴水が小さな虹を作り出す中の、甘酸っぱい言葉。 　絵にかいたような告白。 　誰もが一…

　明るい日曜日の、青い空の下。俺は恋人と、たわいない会話を楽しんでいた。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」「エブリスタ」「ノベリズム」でも掲載しています）

飛行船『夢運ぶ希望号』は雲の上を漂っている。 夢を見る子供たちに夢を届けるために。

龍を神と崇め、その恩恵を受ける瓏。 瓏では御龍氏と呼ばれる人々が、弦月魚という魚を媒介に歌で龍と人とをつなぎ、双方の意思を伝える役割を担っていた。 長きにわたり平和を保っていた瓏…

私が王立研究所の研究員になってしばらく経つ。このたび、晴れて昔から夢だった生物「空魚」研究所への転任を命じられた。 さあ、一刻も早く、舟の渡し守を見つけて空魚の背に渡らなければ。…

　ある日突然、空を魚が泳ぐようになった。 　だけど毎日はごく普通に過ぎていって、そんな妙なことすら日常になっていく。 　そんな世界の、日常のようなちょっと日常からずれたような、あ…

舞琴にはいつでも魚が見えたーーー。 真琴の目にはおかしなものが映る。水の中に魚が見えるのだ。迷惑なその”魚”のせいで、真琴はどんどん消極的になっていった。 高校最後の夏休み、真…

一般的な詩のイメージとは少し違った雰囲気を 感じて頂ければ嬉しいです。

十二月の真夜中。大学受験が近付くさなか、一人自室でぼんやりとしていた蔦森に、奇怪な来客があった。空を飛び、人語を喋るその魚は、失踪した美術部の知り合い 高島田先輩その人であると言…

きみがいて、水が流れて、魚が跳ねて、空は広くて、風は涼しくて、日差しは暑くて、水鳥が笑って、釣り糸が揺れて、僕がいた。 さよなら、六月。