「現代和風」を含む小説

この国は古より『四季咲』と呼ばれる四つの呪術大家によって守られてきた。 その一角、封印師の一族・不香家は、とある強大な禍神を封じている。 当主に一子相伝で伝わる封術をしてで…

杜の宮原市の僻地、青葉ヶ山に住む少年、朝山ホムラ。 共に暮らす祖父や分校の友人たちに囲まれ、田舎で平穏な日々を送る普通の小学六年生――だった。 連日、杜の宮原市内で人を襲う熊の…

カフェの窓際席で執筆に励むのが日課の男性。静かな店内で流れるジャズと外の街並みを眺めながら、物語を紡ぐ穏やかな日々。心の奥底と向き合う中で、彼の内なる旅路が静かに広がっていく物語。

　海辺の小さな町に住む少年、海斗が、ある夜浜辺で拾った不思議な灯籠。その灯籠には「お願いをひとつだけ叶えます」と書かれた紙が入っていた。小さな願いを込めて海に放った灯籠が、彼の日…

山中にある靭夜神社という社家の末裔、矢巣市禾。ほんの少し登下校に苦労する程度の平々凡々な生活を送っているが、少女には悩みがあった。 逢魔時。 夕方の午後六時に妖怪や魑魅魍魎が活…

退魔学院の天才エース・蒼宮 颯馬（あおみや そうま）の前に現れたのは、不思議な力を秘めた新入生・賢樹 凛（さかき りん）。 孤高の先輩と臆病な後輩が、思わぬきっかけで最強コンビを…

記憶喪失の楓が目を覚ましたのは血みどろの古民家。助けてくれた紫乃と名乗る美しい稲穂色の髪をした美貌の神様は、4tトラックで悪の呪詛師を丹念に跳ね飛ばし、爆発炎上する古民家を脱出し…

　唐傘お化けの半妖、折笠直仁は十八歳を迎えたその日、持ち主に福を呼ぶとされる妖怪ケサランパサランを拾う。 　その夜、折笠は不思議な夢を見る。半妖たちが集い『高天原参り』なるものに…

歌手の天音 響は、事故により声を失ってしまう。 失意のどん底で現れたのは、堕ちた心をも救い上げるほどの絶世の美女だった。 彼女の言葉には何故か心が動かされる…… これは歌手の天…

現代、陰陽寮の中で上位に位置する九重家では、跡取りについて議論が行われていた。 跡取り候補の一人、九重優輝(ここのえゆうき)は、天才と呼ばれるほどに実力が高い青年だ。 年齢的に…

言霊師。言葉で自然現象を再現する者。 停滞する科学技術と深刻なエネルギー不足にある日本にとって、目下注力すべきは霊獣の駆除、ならびにその侵攻に対する防衛であった。 燃焼を言葉…

ある日に、緑茶を淹れた。 茶柱が立つと縁起が良いというが。 ニッと笑いながら、考えるのだった……。 ※入江自身の話ではあります。

公爵令嬢であるわたくしが異世界転生？ ここはどこかしら？ ニッポン？聞いた事ありませんわね。 まさか公爵令嬢たる私が、こっそりと嗜んでいた物語にあるような不思議な体験をするこ…

六畳四冥は、祓い屋として 生まれた頃から他者と違う不思議な力が備わっていた。 【米読み】 それは常世の亡者たちのうめき声を目視できる能力だった。

ある田舎町に住む玖美子には一人息子がいた。名前は諒太と言う。ある日に、玖美子の元に一人の男性が訪れたが？ （１話、「青龍は巫女と相まみえる」）

春、うっかり川に落ちて気づけば遠い昔の時代に来てしまった少女、彩夜芽（あやめ）。 そこで彩夜芽と同じく人でない者が見える少年、結理と出会う。 その出会いがきっかけで事はゆっくりと…

「ねえ、戒様。桜、綺麗でしょう？」 灰色の瞳の少女は虚ろに桜を見上げた――。 初巡察の夜。師匠にして上司の望と共に順調に邪を鎮めていた一真だったが、突如、謎の霊域へ迷い込み、霊…

両親の葬式時、奇妙な人々が多く詰めかけ、不穏な言葉を吐いては去っていく。雨の降る霊園の前で少女は親戚から毬を受け取る。彼女の名は皐月毬明。その名前の意味を、本人は知らない。果たし…

学院には立ち入りを禁じられた場所があり、鬼が棲んでいるという噂がある。 朱里（あかり）はクラスメートと共に、禁じられた場所へ向かった。 禁じられた場所へ向かう途中、朱里は端正な…

四ツ井　葉緩は主と姫をくっつけようと試行錯誤するくノ一。壁に擬態して二人を見守るのが務めであり、趣味だ。 任務を全うしたいのに、クラスメイトの望月　葵斗に振り回され、任務に集中で…