水無瀬夫妻の馴れ初め

イラストレーター志望の女子高生・火野結花は、横柄な父と継母のもとで、息をひそめて暮らしていた。
そんなある日、1,000万円の結納金と引き換えに、見知らぬ男のもとへ嫁がされてしまう。

お相手は、銀髪の美青年・水無瀬薫。京都で働くエリート警察官にして、平安時代からこの街を護ってきた陰陽師の名家の末裔だった。

戸惑う結花に、薫は告げる。
「あなたの力が必要です。どうか私と一緒に、『連理の枝』を探していただきたい。あれは、この街を……いえ、この国を滅ぼしかねないのです」

望まぬ結婚から始まる、少女と陰陽師の京都恋愛ファンタジー。