「わかってます」を含む小説

　人間のために尽くすのではない、徳を積むために善行を重ねなさい。そのための慈悲を覚えなさい。あなたにはそれだけの力があるのだから。 　母様がよく言っていた。 　私には未だに慈悲と…

俺はクラスメートの田辺にいきなりキスをされた。 でもあいつは翌日から俺のことを避けて来て……。 KAC2023の第二作目『イルカ』に続く第三作目。朝倉目線のお話。 https…

KAC202 第3回お題「ぐちゃぐちゃ」。 日常SSを書き始めて二行目。私の中で疑問が生じた。 「ぐちゃぐちゃって、何」 そもそも私はぐちゃぐちゃが何なのかよくわかっていない…

コレ面白いのか病が発症する前に、つまりは推敲前に出すのがコツだとわかってきた！ 誰も呼んでないコント風ストーリー第三弾！

「苗字の読みも漢字も難しくて覚えられない？　とんだ苦情だな……わかった、泣きそうになるなって。まあそれなら瑞樹でいいよ。そう呼ぶ人も多いから」 大学の講義室でこんな会話を交わし…

わたしを初めて抱きしめてくれた女の子は、お日様の匂いがした。 くすぐったくて、あたたかくて、窮屈で。 それが幸せなのだとわかったのは、失われた後でした。

召喚師キトラは自分の力の謎を解きたかった。 その謎とは、使役する召喚獣がすべて少女になるという現象だ。 見た目は召喚獣の特徴をどこか持っていて、会話もできるし人間のように活動もで…

さて、今回のKACのお題が「ぬいぐるみ」とわかった時点で、私は何を書くかを即座に決めてしまった。 今日は、日頃からお世話になっている。大切なあの子に手紙を書くつもりで、この物語を…

犯罪都市スタッフドシティ――悪名高いこの街では、今日もヴィランが暗躍する。今夜狙われたのは大富豪の邸宅だ。燃え盛る家を前にして泣き叫ぶ女。 「うちの子が中にいるの！　助けて！」「…

冒険者のソロ・ボッチは魔法剣士。 容姿は中肉中背で平凡、それまでいたパーティーを バレンタインの日に勇者と入れ替わりで首にされた男。 そんな彼に義理とはいえ、冒険者ギルドの可…

幼馴染の苺谷芽衣と蒼井悠真は、一緒に本屋へ来た。流行り物が好きな芽衣と、ブンガク少年な悠真。バズってる小説の良さをわかってもらいたくて、芽衣は本屋の店内でバズりについて悠真に語る。

【KAC20231】参加作品 大学の春休み。四国の実家に帰っていた私は商店街の本屋にいた。 本は、本を売るだけの所ではない。そんなお話 事実を元にちょっと脚色したお話です。 …

初めて入った古びた図書館で、 私は出会った。 遅咲きの桜とあなたに。 ※『カクヨム文芸部公式自主企画 恋愛ショートストーリー募集　テーマ「沼らせ男／沼らせ女」』参加作品です…

好きじゃなくともできるこことはできる。 でも出会うのは難しい。 そんなおんなたちへ。 好きな人の、好きな人に似た息子を生む。 それは、あいしてる彼の成長を見つめるチャンス。 た…

　――大好き。 　決して叶わない恋だとわかっているけれど、夢で想うだけで、幸せです。 　そう思っていただけなのに、なんで、こんなことに……？ 　ワケあって、伯爵邸の屋根裏…

自分なりの解釈の「沼らせ男」を書いた結果がこの作品だと思います 「不幸だろうと幸せだろうといつか終わりが来るし、わかっていても自分から身を投じたくなるのが恋愛だ」と、執筆しながら…

　成り上がり伯爵令嬢は、夜会で好物の蒸し鶏を食べていたら、いきなり婚約破棄を告げられる。 　顔だけがいい婚約者は、うちと縁を切ったら即破滅するってわかってないみたいですね。 　…

春陽の猛アタックの末、付き合うことになった春陽と秋良。 しかし熱量が違うのか、秋良は必ず約束に45分遅刻する。 それでも来てくれるだけマシ、今日は約束通り来てくれるかもしれない……

リムシディア帝国第二皇子のクランが媚薬を盛られた。 強い媚薬だったようで効果は大きかった。介抱などが上手なシリルはクランの側につくことになるが、そこで意識が混濁したクランに襲われ…

「少尉さん！　少尉さん！」 １０歳のアン──アンシェリー、は今日も広い背中を追いかける。 王国の近衛隊副隊長の父の側近で、近衛で最も美しいと言われる下士官のレイルダー少尉。 いつ…