「情報 SF」を含む小説

赤城博士は自分が関わったそれに懐疑的だった。SFショートショート。

　釧路湿原で違法に増築されたメガソーラーユニットの撤去工事中に、地中から新種の粘菌が発見された。 　およそ25平方キロメートルにおよぶ巨大コロニーを形成していた新種粘菌は『クシロ…

「苦悩と不安の現象学」からの一節。人間はみなイカロスである。４本足で大地に安定していた彼らは、やがて両腕を大地からはなし２本足で立つようになった。解放され自由になった両腕で空を志…

自主企画「第58回「2000文字以内でお題に挑戦！」企画」お題「ブラックベリーシンドローム」の為に書きました。キーボードのついている携帯情報端末BlackBerryに届いたメッセ…

　かつて人類が作り出した、最高峰の人工知能-system zenchi-と呼ばれるそれは、地球上のあらゆるデジタルデータにアクセスする権限を持ち、地球上の全人類の脳を直列に足した…

　西暦2100年。人類はついに「思考共有装置」を開発した。この装置により、他者の思考プロセスをリアルタイムで体験することができる。私はアンナ、この装置の開発に携わった神経科学者の…

一年中酸性雨が降り続ける隔離された街で、人々は「エメラルドの雨」が降れば救われるという希望を持つ。街の外の情報を無線傍受していた主人公は、その噂が真実であることを知る。そして、つ…

2300年代の銀河系。人類は新たなフロンティアを求め、数々の惑星へと足を伸ばしていた。そんな時代に、勇敢な探検家たちが未知の領域を探索するために集結する。彼らはそれぞれ異なる過去…

ペンギンSFアンソロジーに投稿した作品を大幅に加筆したものです。 二時間の映画を九十分に縮めろ、と言われたら、あなたはどうしますか？ 枝葉末節を削り、情報を削り、章を削り、なん…

＞動画を再生 みなさん、こんにちは！　未来を創る、サイバーテック社です！ 今日は私たちが住むこの素晴らしい世界がどのように成り立っているか説明します！ 今からおよそ300年…

20XX年――。 コードネーム：リボルバー・ジョーンズ 彼に依頼された任務は2つ。 1. 地下研究所に単身潜入し、細菌兵器の有無を調査 2. 事実ならばそれを阻止し、テロリス…

異邦からの技術によって本格的な近代化が進む日本… しかし、人に寄生し、人を喰らう存在である【雷クモ】が現れたことで、人々の生活に暗雲をもたらしていた。 とある片田舎【赤坂村】…

僕はある管理をするために雇われた。山奥の施設。そこは、あるコレクターにより、集められたモノだった。それは、人類に必須のものかもしれなかった。

内太陽系旅行情報網『ユリシーズ』の記者であるぼくは、銀河一のリゾート星エウロパで、絶海に浮かぶ温泉島へと向かう。出会いと怪物とペンギンをめぐる、ちょっとリリカルな旅行記。

先進技術が実験的に投入される湖上都市【淡海府】では、ハイテク防犯情報監視網【ＩＩＳ】や空中立体映像である【ハログラム】などによって、住民は安全と豊かさを約束された暮らしを送ってい…

　「私」が最期に書き残したものとは―― 　滅亡が迫る人類のそうなった経緯を語る。 　情報に振り回される現代社会へのささやかなアンチテーゼ。

　CE2118年 月面の天文観測施設 [ 嫦娥天眼 ] において、はちぶんぎ座 方角より太陽系に接近する恒星間天体 [ 8I/2118 OH ] が発見される。
 　その後実施さ…

国立大学法人 信越大学 理工学部物理学科２年の僕は、教職科目の生物学演習で訪れた妙高 斐太歴史の里のカタクリ群生地で、かねてより思いを募らせていた女子学生の森下　芹奈が泣いている…

　地球を高度に模倣した仮想現実電脳空間【Ｉ・Ｅ（イミテーション・アース）】と、それを護る防衛用人工知能【カグヤ】及び管理者【アドミン】の話。 ※2024/6月追記 天蓋という設…

地球と火星コロニーの分断から2世紀半余り。惑星間鉄道「アストロ・レールウェイ」の開業を目指し、試運転列車「エスプロリスト号」が今旅立つ。 新人類の人工生命体「NebulAI」が…