「怪奇ファンタジー」を含む小説

　テキスタイル業である笹本浩二は、恋人でもあり、またクライアントでもあるチーフデザイナー美月佳世のために、織物産地である新潟三条へ向かう途中、雪の降る山中で道に迷うことになった。…

旧友の訃報を聞き、地元へ戻った伊織。 誰にも知らせていない帰省だったが、彼女は元恋人の川島に出迎えられてしまう。川島には人の心を読む特殊な力があり、伊織はそれを厭っていた。 弔…

短編集です。 古典の名作の冒頭からはじまる物語りです。東京の街をテーマに、吹き溜まりの中に埋もれているささやきや、つぶやきを拾い集めて作品にしました。

　夜色に染まった沼の水面を、霧が這いずりまわっている。沼と陸の境においては、かつて茂っていた草が枯れ、横たわり、そこに根をおろした草が茂っている。その繰り返しによって育まれた足場…

夢十夜第一夜へのオマージュ作品。

月明かりだけが照らす冷たい城の部屋で奏でられるその美しい楽曲はどこからやってきたのか。私はよく知っているはずのその曲の名をどうしても思い出せないでいる…

夢遊病の女と不眠症の男。見出せない自己を持て余しながらその想いの行き着く先に求めていたものさえ虚構に過ぎなかった。崩壊してゆく自我、交わらない世界、ディストピアの果て、それでもま…

誰もが羨む成功者で現実主義の男が悪夢の中に見た景色。時代も空間も超えて、存在しうる螺旋の形相とは何か。男はその解を求めるべく己の深層を探る。 （読み切り短編・完結）関連に「夢魔Ｌ…

人形だけが友達だった孤独な少女が夢見た楽園。でもそこは更なるディストピアだった。少女が残した夢の残骸は何を物語るのか。（読み切り短編・完結） 「夢読姫綺譚」シリーズより。

「夢読姫綺譚」に先駆けたプロローグがわりの序詩です。 夢読姫が何者なのか概ねわかるようになっています。 彼女は、他人の夢の中から、叶わなかった美しい夢だけを持ち去っていく。 夢を…

生きづらい。せつない気持ち。苦しくて、やるせなくて、そして愛しい。そんな感情を詩にのせました。4つの詩からなってます。

幻視した世界の始まり。その追憶。夢魔の物語はここから始まった。

今度こそ皆を幸せにする！！ 一人の男と二人の女神最後の戦い！！

ホラー短編集。

強固な石造りの防壁によって護られた小さな【石の街】が、外部からの呪術攻撃を受ける。 そこでは、奇妙な物理現象が生じ始めていた。 幻想怪奇五行思想ファンタジー掌編。

※暴力的なシーン、流血シーンがあります。苦手な方はご注意ください。あくまでも物語としてのものです。そういった行為を推奨しているものではありません。 ※短編連作です。 箱庭に創…

＜ゴシックホラー×サイバーパンク／悪夢的電脳幻想譚＞

いつの間にか現れて、いつの間にか消えてしまう骨董屋。不思議な店主が手渡す紙風船が、大事な思い出を引き寄せる。 ※連載にしようかと思いましたが、とりあえず完結にしときます。 気が…

突然の火事で故郷である里山を失った鳥天狗の少年は、零と名乗る人鬼に拾われ「睦樹」という名を与えられる。名前も火事の時の記憶もない少年は零の住処『隠れ家』に身を置くことに。そこは行…

夢か現か幻か。心に映った幻想の正体は―――。