「前を向く」を含む小説

KAC2023第七回お題『いいわけ』参加作品。 依頼は果たすものの手痛い目に合う一党。 頭目である女魔法使いは責から思考のドツボにハマる。 そんな中で見出したのものとは？

適当

「ごめんなさいライナ様、もうぜんぶ知れちゃった。あなた、とってもつまらない男ね」 「やめてくださいよライナ殿。私はこれ以上、あなたを見下したくはない」 突き刺さるヒロインたち…

毎週金曜日のお昼休みに、三十分だけ私と彼は図書室で二人きりになる。お母さんに歌うことを強制されている私は、静かなところだと頭の中に音楽が鳴り響く。うるさいこの音を消してくれるのは…

【毎週火曜日20時と金曜日20時更新】 疲れ果てた心は肉体を離れ、孤独な庭で癒しを求める。 人の心象を映す小瓶、ハートリウム。これが具現化した者は眠りに就き、外側からは干渉出来な…

『いやー自分でも絶対来ないだろーなーって思いながらメール送ったからね』 今日は12月25日、クリスマス。俺の元に懐かしいメールアドレスからメールが届く。どうやら公園に来いとのこ…

12年前突然起こった「感情戦争」 それによって世界のほとんどは5つの感情で支配されていた。「怒り」「恐怖」「驚き」「喜び」「悲しみ」 そしてそれぞれの感情の王「心壊者」が5つの…

卯月朔には友達がいない。その代わりに幼馴染がいた。 見た目もコミュ力も完璧な美少女──首藤林檎と、その真逆を生きる朔。 二人は高校に入っても変わらず仲良くし続けていた。 そんな関…

カクヨムコン『令和の私小説』に応募作品です。 1800字と読みやすいです。

心を届けてくれる人。 森を永遠に生きる者。 時を飛び越える彼女。 夢を追い求める女性。 道を探している少年。 ５人の主人公たちと、その物語。 これまで書いてきた５つの中編作品を…

これは特定の人物に向けたメッセージであり、不特定多数へのメッセージでもある。 良い事や嬉しい事があった人の後押しへとなれる様な、悪い事や嫌な事があった人が前を向く手助けになれる様…

駆動音がしないエアコン。澄んだ空気。シートの匂い。整えられた音響は自宅のそれとは全く異なる。どうしてこんなにも大きな画面なのに、画が粗くないのだろう。どうして手を触れたくなるよう…

「女神を蘇らせてほしい」という依頼に不本意ながら赴いた魔術師の少年・ガレス。同行人は血の繋がらない姉であり、憧れの人でもあるオリフィニア。色々な意味で緊張する中で調査を進めると、…

ルイ１６世と王妃マリー・アントワネットの娘、マリー・テレーズ･シャルロット･ド･フランス。 捕虜五人と引き換えにタンプル塔から釈放された、元王女。閉じ込められていた三年と二カ月の…

周囲は全員異性、分かっていたはずなのに、その環境は耐えがたかった。 視線が痛いことを初めて知った大学院博士課程１年の主人公は、自分の場所を探して前を向く。

新型コロナウイルス、気候変動…不安な時代にあってなお前を向く若い二人のまわりには、いつも武蔵野の風景があった。『第３回角川武蔵野文学賞』応募作品です。 参考記事・URL・文献な…

　足してゆくだけで創る美しさは、容易に手に入る。資金さえあれば良いからだ。 　どんなに私が醜くたって、どんなに私に価値がなくたって、私の指先はこんなにも美しい。お金を払って得た…

切ない物語、でも前を向く物語

失恋の最中、『俺』は『彼』との思い出が詰まった、寂れた街へ向かう。癒えぬ古傷と淀む心を抱え、過去に囚われていた『俺』は、気が付くと、小さな海岸に辿り着いていた……。 ＊本作は…

彼女を亡くした男の精一杯の鎮魂歌《レクイエム》。それは前を向くための、男のレクイエムだった。