「僕と君」を含む小説

　夏の夕暮れ。僕は君を乗せて、海岸通りを自転車で走る。君の手が、僕の胴をぎゅうっと抱いている。薄く雲の広がる空と、穏やかに波打つ海は朱に染まって。君との思い出が、溢れて止まらない。

君が死んでしまったあの日から、僕は君のにおいで満たされている。 カクヨム甲子園ショート部門応募作品です。 よろしくお願いいたします。 追記（2024/10/08） カクヨム甲…

　片思いをした僕、僕は君の思い出を消すために、あることを決意する。

他人の嘘がわかる少年、村田陽輝（むらた　はるき）。毎日周囲の人間の嘘に触れて生きることに下を向いていた陽輝に話しかける一人の少女、神崎胡桃（かんざき　くるみ）。不器用で下を向いて…

主人公は「君」を愛した。 「君」は「僕」を拒絶した。 「僕」は「君」を花とした。

若者らしい欲求をぶつけ合うことに億劫になっているから、僕は君を好きになっているのかもしれない

エタ。 ---------- 遼遠小説！初参加です。二人称小説が書きたい気分だったので二人称小説です。遠くに行けていますように。

暗殺者・エリィには、忘れられない人がいた。育ての親であり師匠であり、そして初恋の相手、師匠・アリスは５年前、エリィの前から姿を消していた。しかしある任務のターゲットの妻として、再…

これは、純粋できれいで美しくてそれでいて幸せな物語。 そう、言うならばシュレーディンガーの猫 生きている世界と死んでいる世界が同時進行している。 あなたにとって、愛…

第3回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト、ボイスドラマ部門参加作品です。 もう恋愛はしない。 失恋してそう決めた大学生の陽。 そんな時、大学の友人にテニスサークルの飲み会へ…

『僕は君を裏切らない。君の秘密は墓場まで持って行く。だから君の信頼を僕に頂戴』 　アイリスの花を私の手に握らせてあの日の彼はそう言った。　 　遺体の心時計を止めなければ時魔と…

高校三年生の葵は田舎の初盆の為に帰省する。そこには二歳年上の従兄弟のいづるが待っていた。 いづるは真面目でちょっと抜けているが歳の近い僕らは夏の間、いつも一緒だった。 そんなひと…

星空に紛れる数々の光る動点を見た僕は、君とまたこの不思議を分かち合いたい。