「味」を含む小説

愛媛県にある大気味神社の古木には妖狸（ようり）が棲んでいた。その名は喜左衛門（きざえもん）。1990年、久方ぶりにロシアから神社に戻った彼女は古木の根本で眠りにつく。不思議な夢か…

17連勤、半日帰宅中の彼女はいますぐ冷蔵庫の酒を飲みたい衝動にかられた。 なんとか気持ちを抑えて職場についたものの、もはや堪えきれない。 監視カメラの死角にすべり込んだ彼女は、と…

石焼き芋、それは魅惑の食べ物。 あの香りが、味が、俺たちを魅了する…！ 今回はそんな石焼き芋に一手間加えて、さらなる禁断メニューを作り出そうと思う。

　舞台は2006年の千葉、市川。悠葵《はるき》は中学受験を控えた小学六年生の少年である。彼は両親に、先生に、同級生に対してずっと自分を偽って「よい子」を演じ、期待に答えてきた。…

「ボクとけーやくのちゅーしてさぁ、一緒に裏切った奴らに復讐しちゃおーよ？」 血溜まりで意識が朦朧とする中、悪魔の囁きが耳に響いた。 一日十善をモットーに真面目に正直に生き…

食べることが大好きの田端 葉子（たばた ようこ）は、みんな同じ味に感じる悩みを抱えていた。同僚の三浦のアドバイスで悩みから解放されたが、三浦は後悔することになる。

過酷な社会人生活に疲れ切っていた『私』アリサは、ある日偶然、高校時代の親友マコと再会する。 当時からマコに対し友達以上の恋心を募らせていたアリサは、その再会に荒んだ日々の希望を見…

大手企業の社長秘書の桃山 菜(ももやま さい)24歳は京都に社員旅行に来ていた。 友達とお寺をまわっている途中、池に落ちてしまう。 目を開くとそこは戦国時代で、そこで出会った女性…

つくもの詩集です。 タイトルの由来はお察し(恥) 各話一編の構成です。 複眼＝対象をいろいろな見地から見ること 　　　昆虫の目の方の意味は有名ですね。 詩になっているのかさ…

海辺のホテルの一室で、探偵に追い詰められた女は……。 奇妙な味の掌編。 鳥尾巻さんの自主企画「瓶の中の手記」参加作品です。

紗良は生まれつき脳に障害があった。それを理由に家族から疎まれ、離れに隔離されていた。彼女の叔父だけが紗良を思いやり気にかけていたが、少しずつ歯車が狂うように、紗良の心は壊れてゆく。

この作品はPixiv、小説家になろう、ノベルアップ＋、アルファポリスにも掲載しています。

私には、不幸なジンクスがある。それは「私が好きになった相手は死んでしまう」と云うもの。

ただまわり続ける星の詩。（※重複投稿しています） ２０２３．１０．１７簡易チェック

異世界を魔王の手から守るため、神へと祈りを捧げる巫女。祈りに応え顕現する神々と個性豊かすぎる勇者たち。そんな彼女たちが織り成す会話劇をお楽しみください。 ※公共の場での閲覧や口…

　少年は夢を見る。 　学校の屋上で女生徒に告白する夢を。 　一世一代の大勝負。しかしその勝負は負けという形であっけなく幕を閉じた。 　そんな夢を彼は毎日見ていた。 　来る日も来…

建築で巨万の富をなした男に死が迫っていた。彼の三人の子は少しでも多く資産を受け取ろうと、床に伏せる父の前で各々の主張を繰り広げる。だがそれらに対して男が意見を述べる直前になって具…

大学受験 それは苦難のときにして人生が選択点……そんな自分の人生の岐路に立たされる一人が少年の人生の分岐点。 これはとある受験生の何でもなくはない一日のお話である。