「香り」を含む小説

　明け方の街を行く二人。 　コンビニくらいしか開いていない街角で出会った香りは、昔ながらの豆腐を作る大豆を煮る香り。 　寄せ豆腐――おぼろ豆腐ときな粉で作る、豆腐スイーツのお…

僕はレモンの香りでタイムスリップしてしまう特異体質だ。

金木犀の香りが漂う頃に始まった、短い恋のお話。 3000文字、一話完結です。

高校生の瀧本千秋は姉から譲り受けた乙女ゲー《聖女の祈り》の2つのエンディングの内容に納得いかず見事にキレ散らかしていた。 何故ならどのエンディングも正真正銘の本物の聖女であるミス…

今日、玉響学園では入学試験が行われる。受験票を落とした葉山冬樹は、自主勉強に来た若月凛花が拾った受験票を受け取り、試験に臨む。無事、試験に合格した冬樹は、平穏無事な生活を過ごすが…

喫茶アイビーでの空間 2人の日常 2人はどうなっていくのか 日々の疲れで忘れてしまいそうな 小さな幸せを探す日常の旅。

愛する者達が愛を捧げる日。 周りに、浮かれた甘い香りが漂う中、いつもと変わらない日常を過ごす人魚。 なんの気無しに訪れた陸で、甘いお菓子を手にする。

寒さに震える夜道で光の灯る屋台を見つけたら、何を売る屋台か分からずとも、そっと寄っていってしまう。温かな香りが鼻をくすぐると、すっかり心はお客さんだ。 今日のスープは「ウールを着…

主人公の 鈴川 雅志は、少し斜に構えていて、面倒臭がりの浪人生で有る。 予備校にも行かず、日中家で無気力な生活を送っている。そんな生活を続けている内に気が滅入ってしまったので…

母を亡くして沈んでいた私は、ある日図書館で借りた本にしおりが挟まっているのに気づいた。「恋愛書肆」と書かれたしおりは、ローズマリーの香りがして……。 図書館で本を借り続け、つい…

歩美は、仕事帰りにホットチョコレートを飲み来ていた。そこに同僚の津下がやって来た。

ほんの少しばかり倒錯した恋の始まり

　深い森の奥の一軒家で暮らしているのは、獣人の女性「メイア」と異世界転移者「モリオ」。二人はそこで自給自足の平穏な生活を送っていた。その一方で、モリオの持ち物である「ポケットティ…

社会人1年目を終えた彩乃。仕事も順調のはずが、どうも、周りからの評価が、自分の感じているものと違うと感じていた。そんなある春の日、大好きな大叔母、幸子さんと静かな時を過ごしていた…

長身痩躯の男と壮絶な「美女」。東京のシンデレラは、素敵なサスペンスを連れてくる。ガラスの靴と残り香。匂いは能を刺激し海馬から思い出を、引き出してくる。

西暦79年、ヴェスヴィオ山の噴火で埋もれた街・ポンペイ。 その街には、噴火を予言した幼い少女がいた。少女の名はアティア。 アティアは、紫の瞳と紅い瞳を持つアルビノだった。そして、…

実家の両親は、とにかく人工的に匂いをつけることが嫌いな人達だった。 そんな両親から、ジャスミンの香りが漂っていた。

※本作はボーイズラブ作品になります。 過去にpixivの『ゆるBL』コンテストに投稿した作品です。 思い入れがあり、現在、加筆して二章を更新中。全四章を検討しています(2021.…