浪人生、深夜の公園に赴く

ビターチョコ

第1話 浪人生、絶望の起床

目が覚めて窓を見ると、空が橙色に染まっていた。時計の針は6時38分を指している。

確認の為、スマホ画面を開くと、小さな文字で午後と書いて有った。今日も一日、無駄にしてしまった。腹が減ったので何か食べようと思った矢先、夕飯の香りがしてきたので辞めておく。


洗面所に向かうと、母がいつもの顔をしてやって来た。


母「帰ったら寝てたんだけど。予備校は?」


僕「行って来たよ。帰ったら疲れたから寝てた。」


母「ああそう。なら良いけど、次は浪人させないからね。分かってる?」


僕「うるせーな。勉強で疲れたんだから飯まで休ませてくれよ。」


そう吐き捨てて、トイレに入り鍵を掛けた。勿論、いつも通り予備校には行ってないし、勉学もしてない。浪人生活が始まって4ヶ月、季節は夏に差し掛かっている。

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浪人生、深夜の公園に赴く ビターチョコ @2022_0630

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