「交わる」を含む小説

胡蝶の夢 私は夢で胡蝶となった。 胡蝶になったことを喜び、私はひらひらと宙を舞った。 ふと、気がつく。 夢で私は胡蝶となった。 しかし、もしそれが逆だったら。 私と云う存在は、実…

人魚族の末姫ミリルートは海から顔を出す岩の上に座るのが日課だった。そこにいれば見えるような気がしたから。 届きそうで届かないもどかしさから伸ばした手を、その日掴む者がいた。 人…

あの日突然現れた君が、告げた言葉。 「ねぇ、唱えてよ。世界の終わりを」 こんな世界は不平等だと思ってた。 こんな世界は絶望以外無いと思ってた。 こんな世界は無意…

呪いを吐きだす妖刀と共生する殺人鬼、無意味な儀式に徹する宗教家、いじめ被害者の救世主、そして仮面の死神。 極北に位置する四人の物語が、破滅的危機概念C₃を巡り交わる時、人々に【…

魔王との戦いに敗れた人類は、世界の終焉へのカウントダウンが始まっていた。 大陸パンゲアに生きる人類は個体数が減り始めており、残る人々はどこかしら達観した気持ちのまま残された日々を…

2435年。機械の体に意志を宿す無機生命体『BLESS』との大戦を経て滅亡の危機に瀕した人類は、未来に希望を託し地下で眠りについていた。荒廃した地球を守る、一体の人型戦闘兵器『ス…

本来交わるはずのなかった、冒険者の青年ルーと宿屋の看板娘ヴァレリーの運命が交差するとき。 それは、新たな物語の始まりの音。 ヴァレリーに、魔術学校の課題を手伝って欲しいと頼まれ…

【BLです】　侵略を繰り返す王とその正妃。 交わることの無かった２人心がある事件を機に… 暴力・暴言ありますが、最後はほっこり。

月ノ辻町（つきのつじまち）――ここは、かつて、この世ならぬ世界があった土地。 「異世（ことよ）」と「この世」、二つの世界が交わるこの町では、今でもたびたび、不思議で奇怪な出来事が…

「人は生きているから価値がある。そう思いませんか？」 自殺幇助を生業とするヤクザの松本と自殺を希望する者。自殺をビジネスとして捉えたとき、物語がはじまる。