「広がる」を含む小説

主人公のロードは亡き妻との子供アリスとある日、散歩に出かけた。だが、ふと目を離したすきに娘が忽然と消えてしまう。目の前には「死の谷」と呼ばれる誰も行ったことのない危険地帯が広がる…

ただ終わらない夢の中に

広島に古くから伝わる昔話……。おさん狐と猿猴……。主人公山田瞬は幼い頃より祖母からよく見て聞かされた広島に古くから伝わる怪談昔話で御座います。 そんな怪談話を幼少期から聞かされて…

左京ゆり様の企画「英国の本棚」に寄せて書きました。 課題に奮闘するサラは、ただ訳すると言うより内容超えて物語にのめり込んでいく。遥か遠い時代のあれこれ。そこに込められた思いを知…

※義肢の技術があるので、悲壮感はないですが、受けの左腕と左脚を欠損する表現があります。 あらすじ 前編（エリーアス視点）： 　医学技術の進んだ国、バルテン国は、その技術を狙わ…

十五年前の「時空災害」により国も違う平行世界の都市の一部がひとつの都市として繋がった「メインシティ」の東京地区に住む少年「多神矢光司」（コウシ・タカミヤ）はお節介な幼馴染み「…

ある日、主人公が生まれたばかりの赤ん坊を抱っこしていると、赤ん坊の目が黒ずみ、鼻の穴が潰れ、唇の端が紫色になっていることに気がつく。肌の色も真っ黒で、不健康そうだった。主人公は泣…

僕にはかつて、ウクライナ人の友人がいた。彼女は快活で、社交的で、外交官を目指して勉強していた。 太陽のような人だった。向日葵のような人だった。 この祈りが風に乗って、青空の…

――――ーとある大学生には夢があった。それは親に話せば将来をもっと考えなさい、と馬鹿にされ、友達に話せば相手にされなかった「物語を作る人」になること。たくさんの本を読んで、たくさ…

東京都２４番目の区「湾央区」。東京湾海底に広がる特別な区だ。 海流発電から生み出される電気を元にした未来都市であったが、限られた人だけが知る秘密があった。生み出された電力の半分を…

匣鳴（ゴウナリ）という島国は４つの地区に分かれていた。王族や貴族が住む北地区。商人が住む東地区。漁村が広がる西地区。そして、治安が著しく悪い南地区。この４つの地区を束ねる自警団の…

1980年、香港の九龍城砦。 九龍城砦……そこは英国の領域でありながら無法地帯であり、違法建築の建物がひしめく、広大な要塞。 むき出しのケーブルが頭上を走り、細い路地が広がる巨大…

高校生の瀧本千秋は姉から譲り受けた乙女ゲー《聖女の祈り》の2つのエンディングの内容に納得いかず見事にキレ散らかしていた。 何故ならどのエンディングも正真正銘の本物の聖女であるミス…

わたしは柿沢　桃。 「柿からちょっとだけグレードアップした桃になったらおもしろい」と叔母が名付けてくれた。 自分の名前は嫌いじゃないし、桃ちゃんとか言われるのは大歓迎。 わたし…

　アルファポリスとノベルアップにも投稿しています。 　それは民衆に広がる迷信めいたものだった。 　はるかな昔、『落ち人』がこの世界にもたらした幸福の一つ。そう呼ばれる遺物や植物、…

地球人は高速を超える技術を持たない。この技術を開発出来ない以上、宇宙は無限に広がる空間でしかないのだ。その大宇宙は未知でしかない、人類の手に余る謎を解くことが出来る日が来るのかど…

「爆弾―この人は中東の火薬庫といわれるところで皆にそう呼ばれていたのよ。世界を駆け巡る商社マンだなんて大ウソつき」 母は吐き捨てるように言って父を紹介した。 外に向かって果てしな…

　女子大生の里穂は、元殺人犯の男性をある理由で追いかけているうちに偶発的な事故にあい、気づいたら、元殺人犯の男性とともに地獄に来ていた。里穂は地獄の門の前に広がる緑が生い茂る公園…

『自分がどう在りたいのか、進むべきレールは自分自身で引きなさい』 　もしも、その言葉を一切疑わず、己の意思で進んできたと思ってたそれが、生まれる前から既に決まっていた道だった…

誰も足を踏み入れることができない生駒山頂に、ZOOMを活用した仮想空間のみで営業する不思議なBARが存在する。 それが「BAR・Heaven's Door」 ここはリアル店舗…