「梅雨ですね」を含む小説

（2015年）第11回「深大寺恋物語」応募作。

彼女はどうしていつもこの季節にやってくるのだろう 気になる僕は彼女を追うのだけれど その先には――――

涼子は営業ウーマン。今日も今日とて後輩鈴木君と外回りの毎日。梅雨明け間近。町は夏休みを控えてなんとなく浮き足立ってる。カーラジオから流れてきた一人の少女の告白。それと共に思い出す…

[黒沢暁の章] 　高校生の黒沢暁は、他の人に見えないものが見えてしまう体質である。それゆえの悩みを相談を友人にしたら、超サバイバル研究部を紹介される。そこでの相談と、受け取った品…

荒れ梅雨の年に、幼なじみの里哉は傘を盗られ、行方知れずになった。多くの謎にまみれた "神隠し" と、この土地に伝わる「傘盗りさま」の話。「傘盗りさま」とは、果たして何者なのか。そ…

死神の女。彼女に与えられた力、それは死者の魂をあっちの世界へ送ること。それ以外、彼女に与えられた力はない。だから時に残酷に、彼女はまだ命ある者から無理矢理にそれを奪う。彼女の心は…

TF(ちょっぴりファンタジー)小説です。

雨を憂鬱そうに見上げながら歩いていた女性には悩みがあった。

かおるとさつきは高校に入学したばかり。 さつきのことが気になっていたかおるは、梅雨の土砂降りの日に、さつきに告白する。 さつきの返事は・・・「彼氏彼女にはなれない」 でもその後こ…

お菓子作りをベースに、姉べったりの主人公が、色々ありつつも、結局は何も変わらずに、のんびりと過ごす物語。 以前、一度、電撃落選し、その後、加筆修正を行ったモノになります。 で…

とあるカップルが誕生する瞬間。 「そういえば松川の下の名前何だっけ」 「……３年間一緒に仕事していてそれはないんじゃない？　莉央です」 「そういう松川は僕のフルネーム言えるの？…

今年も梅雨がやってきた。 紫陽花が色とりどりに咲き、蝸牛が僕の鼻の先をのそりのそりと這っている。 人々は傘を差し、子供は雨合羽に小さな長靴履いて、歩いている。 僕は黒猫だ。 誰…