「蟲 虫」を含む小説

母に連れられてやってきた墓には、虫が埋まっているという。 その虫は、なんだ？

蛹にもなれない、変態。

「お兄ちゃんにまとわりつく悪い虫は、私がぜんぶ始末してあげるね！」 そう言った義妹の声は震えていた。 夜の路地裏には、俺と義妹の他に人影はなかった。 頭上には月明かり。義妹は華奢…

街には今日もたくさんの人がいる。いなくなっても気付かれない…… なんて事はなく、結構なニュースになって色んな人の耳に触れる。 でも、触れるだけだ。蟲が、顔のそばを通り過ぎたみたい…

時は現代。日本で謎の昆虫が発見された。その‘新種‘の繁殖能力は凄まじく、遂に人間に牙を剥く。その生態、能力及び対処法は一切不明・・・このパニックに陥った日本で、ごく普通の男子高校…

思春期になると身体に虫を象った翅や脚を持つようになる人々の世界。精神状態から虫の種が決まるため、翅や脚は精神器官と呼ばれる。 都市コウクンの南西にひとつの島が出来る。その名を百…

かの高名なる虫愛づる姫君は、今日も都の草むらで虫を熱心に観察していらっしゃる。「蜂飼いの大臣」の二つ名を持つ父君と、静やかな母君は、そんな虫姫を見守り慈しんできた。 だが、今ま…

応募者全員サービスをただひたすら待ち続ける人の話。 カニバリズム、蟲描写、グロ耐性のない方はご注意ください。 5年くらい前に書いたもの。ホラー……なのか？

大戦の最中、空を割って現れた人間の敵『混虫』。混沌の彼方からやってきた彼らは世界を侵食しながら人間を捕食していった。そんな時代。混虫の脅威から人々を守る武装列車の姿があった。この…

『生きる為に強く在る』が心情の、虫の特徴を身体の節々に持つ蟲人の男と、行動を共にする少女との話。 暇つぶし程度にどうぞ

　「残念だけど、あなたに仕事を紹介することはできないわ」 　卒業式の終わったその足で職業安定所（ハローワーク）に仕事を求めて駆け込んだ鳴海だったが、とある事情から職業案内を断ら…

ルドルフ病という奇病が発生した。第二次性徴を迎える男女が、体の節々の痛みを訴え、やがて体が硬化し、虫のような"生き物"に羽化する病気だ。遺伝子を変化させるウイルスが原因であり、も…

居酒屋で出会った男がきょうは最高の日なんだと語り出した――

　そこにあるのは――絶望。 ※以前ブログで書いた作品に加筆修正した物です。

大の虫嫌いな佐倉は、彼女との関係も良好で、仕事も順調。念願の海外研修のメンバーにも選ばれる。 寂しがる彼女をなだめ、佐倉は一年間研修のために海外へ向かうことになるのだが……。

ドロドロと渦巻く恋愛感情。彼等は皆真剣に恋をして、好きな人を思い、嘘を重ね、自らの手を血に染める。 ーーそれは狂気に等しいほどに。 虫籠学園に通う高校生、依代修吾。彼は幼馴染の…