「のんびり/ほのぼの」を含む小説

布団の魔力、とは随分と使い古された表現ではあるけども、言い得て妙だと思う。 やることはあるけれど急用ではない。 そんな日はどうしても布団の誘惑に負けてしまう。 どうして人類は…

ある日、ある橋の上で、落ち込んでいる一人の若者を見つけた。 曰く、「金を持っているか」と。 若者に導かれるまま未知の世界――パチンコ屋へと足を踏み入れたけれど、己を待っていた…

新作のフルダイブVRMMOが発売になる。 最初の舞台は「チュートリ島」という小島で正式リリースまではこの島で過ごすことになっていた。

電波を拝借して『ラジオ体操』なるテレビ番組を見た。 骨を芯に据えた棒きれのような身体はとても動きづらそうだが、天性を活用する道筋を見出す能力は、やはりどの生物にも備え付けられた…

本屋を営む最中、あることに気づいた。 コーヒー豆の減りがやけに早い。 重い腰に鞭打って、やっとのことで買い出しに出掛ける。 本だったら、もっと身体が軽いのに。 道端で人間に…

転移装置におけるバグによって生み出された『真っ黒な本』。 それは転移装置使用時には一定の確率で起こり得るものだが、ある意味では人災とも呼べる。 だって本は持ち歩けるもの。 …

人類社会における『客』と『カミサマ』は同一のものである。 しかし宗教を解さぬ今、カミサマは存在しうるだろうか。 客とは己の存在意義を擁護するための、極めて自己満足的な妄想にす…

人類文化学を専攻する友人から「『人類らしさ』はこの本屋を訪ねれば分かる」と過分な評価を貰った。 『人類らしさ』って何だろう。 ――これは、とある廃屋で本屋を営む「蠅ｨ鬟溘＞陌…

気温が下がってきた。 秋、いや冬の面影が顔をのぞかせ始めている。 わたしは買い物に出かけると、良い匂いに釣られてアレを買ってしまった。 もちろんトリの分も買ってあげないと。

月見里馨（やまなしかをる）と旧姓・谷梨帆（たにりほ）の、山も谷もオチもない、どのぐらい続くかもわからない何もかもがゆるゆるな、日常一コマものがたり。

22話完結。異世界に落ちてきた人間が、すぐに死んでしまわないように、常識を教えたり住居や就職先を探したりするお仕事。ついでにチートな人材の早期囲い込み。 今回のお客は「歌姫」と「…

大学への進学を機に安アパートでの独り暮らしを始めた『俺』は小さい頃からの付き合いである朝の番人によって起こされる。 そして『俺』は自分と番人のこれまでについて思い返していく。

とわか駅。そこは時間がゆっくりと流れる不思議な場所。 烏森薫は就職活動に大苦戦中。周りが進路を決めていく中。予想以上の大苦戦に焦っていた。そんなある雪の日の帰り道。気がついたら…

元いじめられっ子の大学生。二階堂仁悠。現いじめられっ子の高校生。海山道海夜。共に集団生活が苦手な大学生と高校生のぼっち。周囲とは極力接しないで1人で居ることに慣れていた2人。そん…

　以前に連載していたものの改稿版となります。 だいぶ内容を変更していますので、最初から読み直してもらえるとありがたいです。 　トラックに轢かれ死んだかと思ったらまさかの異世界転…

主人公、水瀬薫はある日事故に巻き込まれて命を失いかける。 　その時、異世界転移の力が働き魔法の力が存在する異世界でこれから生きる事になってしまう。 　いきなり新しい世界に飛ばされ…

絵を描くことが好きだけれど、その道は選ばなかった大学生・加島（かしま）。彼がありついたアルバイトは、三鷹市深大寺にある大きな一軒家の管理だった。 「葱坊主をもらったんだ。ちょっ…

秘境巡りツーリングをしていたら知らない場所に来た。走ってくる女性にトレント！？ってことは異世界！？ その女性を助けたら、お礼がしたいと家に案内された。貴族だったの！？ その女性の…

死神の間違いで死んでしまった。そのお詫びとして望む力３つかなえてくれるという。お願いしたのは「結界魔法」「創造魔法(飲食物のみ)」「お小遣い」！！！！！！！そしてなぜか殺した死神…

自分が開発したゲームが大ヒット。大金を手に入れた俺、佐藤健太は嫁と子供を連れて山奥の田舎へ。 薄々思っていたけど...俺の嫁...普通じゃない気がするんだ！人様の迷惑にならないよ…