金髪少女と最強(物理)少年 日本最北の地で恋をする
牛寺光
入学前の話
引っ越し編 不審者擬きを添えて
第1話 やばいやつを見る目はどこでも変わらない
「あ~家借りて外面整えるぐらいなら飛行機も良いやつ予約しといてくれよ」
北海道の少し肌寒い空気に触れながらぼやく。
関東の空港から北海道の中心部に近い空港に着くのに2時間、1番安いであろう狭く、硬い座席に座り続けて体中が痛い。しかも明日にはこの日本最北端の島で高校生活をおくるための高校受験がまっているときた。合格できるよう高校のレベルを1つ落としていても、やはり心配になる。あれ落ちる気がしてきた…?
やばい、勉強しなければ!
ノートを取り出そうと後ろにかけたバックに手をかけて、ここが道であるを思い出す。回りからの視線がここの空気と比べものにならないほど冷たい。
先にこれから1人で暮らしていくマンションに無事たどり着き鍵をもらわなくては!決意を固め回りを見渡す。どこだか分からない。駅からマンションの方向に歩いてきたのはたぶんあってる。こういうときは道行く人にきくのが一番!
ちょうどよく同年代に見える金髪、ピアスの女性が歩いてくるではないですか。
まって俺あれに話してかけるの?絶対ギャルじゃん
話しかけたら はぁ?知らないんだけど
とか理不尽におこられるんだ、おわった
いや、男「
そうこうして立ち止まっているうちに頭のイッタ人を見る目でみなかがら横をギャルらしき女性が通りすぎていくではありませんか。
そこで特になにも考えることをせず声をかけることに
「あの、そこの道行く女性!」
ギャルらしき女性は回りを見渡し不審者に声をかけられたような顔をする。
「えっと、なにか?」「道に迷いまして、マンションヨーロッパアルプスに行きたいのですが、ここからどうやっていけば?」
最初の顔のような思い出すだけで傷つくような表情ではなく、変わった人を見る目で
「マンションヨーロッパアルプスはここですよ」
と目の前をさす。あれ?俺確認したよね、目の前マンションじゃないよねって、まあ良いそれより鍵がほしい。そして月2万円の家賃ってこんなもんなの?自動ドアででかい、それにコンクリート製なんてある?木造建築を想像してたんだけど。いや、こんなことに心を動かされてるひまではない。
さっき勉強しようと心に決めたばかりじゃないか
過去は少ししか振り替えらない男 それが大通一直
そんな頭の悪いことを考えていると女性はマンションヨーロッパアルプスに入っていく。
はいってすぐ管理人に会い不審者と間違われ通報されかけること以外は至ってスムーズに鍵をもらうことに成功。部屋を見てみると必要最低限の家具はそろっている。
そこで勉強をしようと過去問だしとき始めるも手につかない。このテンションでいったら友達できる気がしないし自己紹介の練習でもして落ち着こうか
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