第2話 音読は隣人に気をつけて
「大通一直です。家庭の事情で3月に本州のほうからこちらに引っ越してきました。まだなれないことの方が多いですがよろしくお願いします」とりあえず、自己紹介といわれて一番最初に思いつくものを声に出してやってみた。なんか堅すぎな気がする
そんな感じで声に出しながら自己紹介を考えること一時間ぐらいお腹がすいてきた。時計を見ると12:30を指している。自分の体内時計に関心しながら昼御飯について考える。作ろうにも材料がない、買いに行こうにも土地勘がない、どうしよう
まあ、とりあえず隣の人に挨拶してこよう!昼御飯について考えてたら挨拶してないことに気づいた という感じでいれば美味しいお店の情報教えてくれるのでは?いやむしろ教えてください。よしそうと決まれば速めに行動しよう。自分の部屋の番号を改めて見るとA-10番 よし覚えた。右隣の部屋の人の名前は大田さん そして何気なく見た番号は1-9 あれ俺の部屋の番号ローマ字からだったよね。事故物件って名前変えてるところもあるんだよね?この事故物件なのでは?どちらの部屋が?大田さんの部屋か俺の部屋か
怖いので左隣の部屋も見ることに。左隣の部屋の人の名前は小宮さん、肝心の番号は1-11、数字から これは俺の部屋が、よしやめよう、挨拶しよう、そうしよう。インターホンを押し、いつものチャイム音がなり
挨拶をなにも考えていないことに気づいてから数秒、優しいそうな女性がドアを開く。なにも考えていないので「隣に引っ越してきた大通一直です。よろしくお願いします。」一番無難な挨拶をしてみた。噛まずにいえたし考えてなかったにしてはよかった。
「ああ、隣引っ越してきてたんだ。自己紹介が聞こえてきてたからなにかとおもったら」どうやら聞こえていたらしい、おわった 恥ずかしすぎる
反省も程々に事故物件について聞かなくては!たしかにほとんど結果は見えている。ただワンチャンあるかもしれない
「ちなみにさ、隣の部屋の前、住人どうなったか知ってる?」やばいこの人常識通じないかも。世間話するように事故物件の話振ってきてんだけど。ただ知らないのは本当なので首をふっておく。その反応に驚いたのか驚いた顔してしたまま「爆発させたの、ガスコンロを」は?思わず声が出そうになるのをどうにかこらえる。驚いている顔で気分をよくして元々高めだったテンションをさらに高くして「それで、ドアとか窓を壊しちゃって」思い出したように「人死には出てないから」とつけくわえる。部屋でガスコンロを爆発させてドア壊すてどんだけだよ、でも人は亡くなっないらしいから事故物件じゃないのか?ただ何かしらの問題はなるとみた。このマンションヨーロッパアルプスはそこまでボロくないし、交通もすごい便利なのにあいつらが押しつけてきた紙には2万円、いやこんなもんか?「で、その前の住人はね、コンセントから火が出て火事寸前のところまでいってもえひろがりかけたりしていろいろ大変だったんだよ」あっ俺の部屋事故物やめようこんなことかんがえてもろくなことにならない。それよりお腹がすいた。
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