「幸福とは 短編」を含む小説

遥か未来。人類は国家という隔たりを廃し、世界連邦を樹立させるに至っていた。技術は進歩し、医療は完成し、人々はほとんどの『生への障害』を取り除いていた。 そんな中制定された幸福安…

貧乏神…。 人の金運を奪い取り、不幸にさせる存在が、何故神だと崇められるのか…？ その理由を考えた時、この作品を思い付きました。 短編で、不定期連載です。一年前ほどに書き出し…

安寧の日々を過ごす市民達の、ちょっとだけ安寧から外れた小話を書いていくショートショート集。

人は一冊の本とともに産まれてくる。 そこには、その人間の全てが記されている――未来も、死も。 未来を知ることは、幸福だろうか。不幸だろうか。 禁書を読み解く「読書家」の青年は、…

アルとメラは手を繋ぎながら次の惑星へと降り立った。 二人が旅する惑星はそれぞれが不思議で特徴的だ。 「植物に飲みこまれた人間」「嘘しかつけない惑星」「幸福を嘆く人間」「子どものた…

昔、ある所に幸福な神様が居ました。 彼女は愛しあう両親の下に生まれ、多くの兄弟姉妹と同じようにこの宇宙の至る所へと旅立ち、そしてある日この青い地球へと降り立ちます。 この呪わし…

迷子の心を連れ去って、 世界のほつれを縫い直して、 残酷で、優しい幻を見せてあげる──。 これは、現実の裏側でひっそり開かれる、 壊れかけた心と失われた声のための、演目たち。 …

　その老人ホームへ行けば、たちまち体は若返り、衣食に悩むことなく幸福な余生を過ごせるという。 　必要なのは莫大な入居料。あるいは、入札で勝ち抜くだけの「運」。 　いま最後の安らぎ…

短い詩です。お気軽にご覧ください。

短編です。卒業前の春休み、年の離れた姉に呼びつけられた弟。姉の背中には鱗が生えていた。病院行こうよって話。

一作、五分ほどで読める物語がほとんどです。 たまに更新していきます。 掌編、ショートショート集。

少女が空を飛んだのは、寒い八月のことだった。 ※自サイトにて掲載している作品の転載です。 (20100812~0817)

小雪舞う冬のある日、介護士の僕は訪問先で冷たくなった老婆を発見する。しかし老婆の表情は幸福そのものであった。老婆は語る。愛する人への、切なくも美しい想いを―。