人の寿命がお金で完全に管理されている未来を描いた美しくも悲しい物語。
生と死、幸せとは何か?人間とは? と、色々と考えさせられます。
この作者の方の作品は「女の子と一緒に過ごすだけの簡単な刑」が有名ですが、個人的にはこちらのほうが好みだと感じます。
この両方の作品に共通しているのはしんと澄み渡る夜空のように静かで味わい深い作品だということ。
初めに第一章だけ読んで、その美しく練られた物語に驚かされたのですが、第二章、第三章と進んでいくうちに、物語の核心に近づいていきいき、どんどん面白くなっていきます。そして、面白いところで終わってしまうので……是非とも作者の方には続きを書いていただきたいです!お願いします!!