「掌編とか」を含む小説

私は、左手に持つリードの先で歩道を右に左に…と落ち着きなく歩く仔犬に、注意しながら歩いていた。 連れは其の少し後を、鼻歌と共について来る。

薔薇露に菅原櫛、エレキテルだけじゃない平賀源内のあやかし遊び――江戸時代、多彩な分野にその才能を発揮した奇（くす）しき人平賀源内こと水虎先生が、かわいがっていたかもしれない賢（さ…

とある街のとある一角、今日も一人の男が嘆く。 ――ああ、どうしていつも失敗してしまうのか。 ある時はムチのようにしか使えない剣、ロケットランチャー包丁、その他もろもろ。 鍛…

なんとなく日記をつけ始めた。 オカルト体験をふと思い出して、どうせならまとめようと思った。 だから、毎日書くものではない。 あくまで、気が向いたときに。

　家族旅行中に宇宙嵐に遭い、限界集落に不時着した宇宙人家族のお話です。語り手は山の分校に通う、三年生の少年。宇宙人の子供と、机を並べることになります。 　さて、どうなりますこと…

春を俟《ま》っています―――― 鶴のような真白の振袖をまとったそのひとは無人駅の端にたたずんで、いつも誰かの訪れを待っていた。誰を待っているんですかと訊ねた僕に、彼女は寒椿のよ…

さっきから何時間も、幾つもの地図を広げ彼は、 あぁでもない…こぉでもないと、頭を掻いて悩んでいました。

綺想編纂館様（朧様）が主催されている企画、Novelber 2020 への参加作品です。 11月1日〜11月30日の間、1日1つ、決まっているお題に沿ったお話を書きます。 基本…

11月にtwitter上に現れる#novelmberに2020年初参加しました。 全て１tweetに収まる文です。

来年も、参加したいと思います。

二〇二〇年十一月。今年も書けますように。

登場人物は1名。 大学卒業後、一般企業に勤めて早数年が経つ主人公は日々の生活にうんざりしていた。 「平凡な日常から抜け出したい」。 そんな思いから衝動的な行動に出る。

お題の単語を使って140字小説を作るTwitter企画、「ドイツ人と140字小説作って日本語勉強する会（企画主：トポさん@FakeTopology）」へ投稿した自作をまとめました…

一話完結の短編集です。ブログより転載。 長くて6000字、短くて200字くらいです。

彼女はとある町の裏道の画廊で抽象画を見つけた。その絵に反感を抱いた彼女は違う町に行くことにした。そして「絵の町」に出会うのだった。 【追記】 ・加筆修正を致しました。 2024…

札付きの不良・真土　来男（まど　くるお）と殺伐院高校番長・大文字　剛雷（だいもんじ　ごうらい）の男と男の闘い！

暖かい部屋の中で、男の子が姉さんに言いました。 「お姉ちゃん。これ、クリスマス・プレゼントだよ」

「うちでチーズフォンデュしない？」 腐れ縁の女に誘われふたりきりのフォンデュパーティー。 フォンデュに舌鼓を打ちながも、俺は彼女に伝えることがあった。 どうやら彼女も俺に打ち明け…