「ホラーではないかも」を含む小説

　父の転勤で宮下家はある田舎へ引っ越すことになった。見知らぬ土地で不安に思う中、町民は皆家族を快く出迎えた。常に心配してくれ、時には家を訪ねてくれる。通常より安く手に入った一軒家…

古里高陽（ふるざとこうよう）は大学二年生。 アンティークショップ“杏野屋”でバイトをしているが、店主の杏野スズが引き取ってくるのは変な骨董品ばかりで、今日もまた不気味ないろはカル…

桜が散り、生温かい空気が死の臭いを運ぶ五月。 存在感ゼロの男子高生――”空気少年”こと空嶋宙樹（からしまひろき）は、「視（み）えなくてもいいモノ」を観測する女子高生、”幻視少女”…

小学生暗いからおばあちゃんは「部屋を真っ暗にして寝てはいけないよ。幽霊の通り道になるからね」と寝る前に言い続けた。おかげで僕は真っ暗が怖くなって常夜灯をつけて寝るようになっていた…

私が、高校生の頃に実際に体験した怖い話です。

奈良県の僻地に根を張った、人口に膾炙する噂。 夜になると『カワタレ線』という名の電車が現れて、過去へ憂慮のある人間を飲み込んでは『マヤカシ』と呼ばれる幻覚を見せ、彼らの魂を食らっ…

僕にいつも怪談を話してくれるホラー好きの友達。 今日の怪談のタイトルは『色なし人間』というらしい。 「透明人間とは違うの？」 「全然違うぜ。色なし人間は怪異の“被害者”なんだ…

幼い頃、真白に祖母が残した遺言は「紫の人には近づいてはいけない」というものだった。 KAC2024 7回目のお題「色」

一話完結の掌編。 ✳【エブリスタ】でも同内容で公開中の小説です。

KAC20247 その蕎麦屋は女の幽霊が店前で睨んでいるため客が入らない

この世界には魔王が存在する。毎晩こっそりと畑の野菜を荒らすようなのから、国一つ滅ぼすようなのまで、数十年早ければ数年単位で世界各地に発生する。 辺境に流れ着いた男は、花屋の看板娘…

私には言葉だけでいい。 色なんてただただ、うるさいだけ。 KAC第7弾、お題「色」参加作品です。

短編。

色で気分を上げられたら、良いことも悪いこともあると思うのです

※１話　プロローグ（あらすじ、導入）と同じ内容です。本文へどうぞ。 児童公園は遊具のない状態で荒廃しており、近隣の老人たちが定期的に整備している。 公園にはほとんど人が訪れず、賑…

とある洋館に迷い込んだ、とある人物。 出るためには、案内に従い、扉を開け、見つめなくてはならない。 向き合うべきは、父か、母か、友か、それとも……自分自身か。 綺麗なだけの屋敷を…

私の怪談って、怖くはないはず ホラーではないなら「SF（すこしふしぎ）」に属するのかも？ 今までは「現代ドラマ」にしていましたけど、これからは「SF」にしてみようかな？ と、い…

見えない何者かが、こちらを窺っている。 この作品はフィクションであり実在の人物団体等とは関係ありません

KAC2024第6回「トリあえず」への参加作品です。 ある女の幽霊に出会った大学生の話。 ホラーですが怖い描写はありません。